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ホンダ密着:走りこめなかった2日間の“敗因”

2015年7月5日

「ありとあらゆることがパワーユニットのせいにされて結構つらいです」
2台そろってQ1で敗退したイギリスGP予選後の日本メディアに向けた会見で、ホンダの新井総責任者は珍しく語気を強めた。

 それには伏線があった。直前に開かれたマクラーレンとの共同会見で、欧米のメディアからホンダのパワーユニットに対して否定的な質問が浴びせられたのだ。さらに金曜日のフリー走行で周回数が稼げなかったのは、パワーユニットの信頼性に起因するものだという誤った情報がパドックに飛びかっていた。実際には、アロンソは最初に従来型の空力パッケージで走行、その後オーストリアGPで投入した新パッケージに交換するためガレージで待機しなければならなかったという理由だった。

 それなりの時間を要したのは、空力パーツを交換するだけではなく、走行データを取るためにピトー管などのセンサーをマシンに装着していたため取り外しにも時間がかかったからだ。

 一方、初めて新パッケージで走るバトンは、新しい空力パーツの組み合わせがうまくいってなかったため修正に時間がかかってしまった。イギリスGPにBスペックを投入してきたフォース・インディアがフリー走行1回目のから順調に走行を重ねていたことを考えると、マクラーレン側の準備が十分だったのかという疑問はある。





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