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角田の実力は「我々自身がよく理解している」とレッドブル代表。若手も含め起用の可能性については「チャンスは誰にでもある」

2024年7月11日

 2024年F1第12戦イギリスGPのレース後、レッドブルのモーターホームである『ホルツハウス』で開かれたクリスチャン・ホーナー代表の記者会見には、大勢のメディアが集結した。そのなかで、2位となったマックス・フェルスタッペンに関するやりとりのほかに、かなり時間が割かれたのが、ここ数戦不振が続いているセルジオ・ペレスの今後の処遇と、その代役として角田裕毅を起用する可能性だった。


 これまでレース後のホーナーの会見で角田やホンダについての質問をするのは、ほとんどの場合、筆者だった。しかし、今回の会見でこれらに関する質問をしたのは、いずれも私以外の海外のメディアだった。角田のレッドブル昇格を願っているのは、もはや日本人だけではなくなっている。今回はペレスと角田に関する部分の質疑応答をまとめてみた。


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──昨年のいまごろはイギリスGPの後にダニエル・リカルドがシルバーストーンでタイヤテストを行い、その後、ハンガリーGPからニック・デ・フリースと交代してリカルドがレースに復帰しました。今回はイギリスGP後にレッドブルはフィルミングデーを利用してリアム・ローソンがステアリングを握ることになっています。ドライバーラインアップのシャッフルはあり得るのでしょうか?


クリスチャン・ホーナー代表(以下、ホーナー):木曜日(7月11日)に、RB8でシルバーストンを走る予定だけど、わからないよ。真面目な話、リアムのテスト走行は数カ月前から計画されていた。


 もちろん、チェコ(ペレスの愛称)はプレッシャーにさらされている。それはF1では普通のことだ。彼はそのことを自覚しているし、わかっている。今日のレースでは賭けに出た。チェコはハードタイヤでスタートし、序盤はまずまずのペースで進んでいた。雨が降り始め、彼は16番手につけていた。フェラーリが(シャルル・)ルクレールをピットインさせたように、我々も同じタイミングで少しサイコロを振ってみた。もし雨が強く降り出していたら、彼はヒーローになっていたかもしれない。でも、そうならなかった。セルジオは余計なストップがあったし、乾いているコースでインターを履いたことでタイムロスがあった。


──ペレスは直近の6レースで15ポイントしか獲得していません。このままでは、コンストラクターズ選手権の防衛には、黄色信号が点灯すると思いますが。


ホーナー:チェコはポイントを獲得できないことが持続不可能であることを知っている。我々のクルマに乗ったものは、必ずポイントを獲得しなければならないし、彼もそれをわかっている。彼は自分の役割と目標を理解している。再び調子を取り戻したがっているのは、チェコ本人だろう。

F1インタビュー
レッドブルとRBのリザーブドライバーを務めるリアム・ローソン


──角田がレッドブルでテストを受けられないのはなぜですか?


ホーナー:ユウキはレッドブル・レーシングのドライバーだ。彼はレッドブル・レーシングと契約している。彼が素晴らしいパフォーマンスを披露していることは、(テストをしなくとも)私たち自身がよく理解している。


──しかし、それはRBチームでの話。レッドブル・レーシングのテストに参加したことがないのは、なぜですか?


ホーナー:わからないよ。いつかテストを受けるかもしれない。わからない。


──角田は今年、これまでにない成長した姿をレースで披露していますが、それでもトップチームでドライブしていないことを考えると、まだ改善すべき点はあるのでしょうか?


ホーナー:ユウキはいい仕事をしている。ユウキは今日もポイントを獲得したし、3連戦でも、いい仕事をしていた。ユウキはダニエルがそばにいることで恩恵を受けている。チームやエンジニアとの関わり方について、ユウキは経験豊富なダニエルから多くのことを学んでいる。ユウキはもうルーキーではない。ユウキは多くの経験を積んでいるし、それをうまく活かしているのがわかる。今日のような難しいコンディションのなかで、ユウキはとてもいいレースをした。


──将来レッドブル・レーシングのドライバーになる可能性は?


ホーナー:除外するものは何もない。ユウキには才能があると信じているからね。

F1インタビュー
F1第12戦イギリスGP終了後、インタビューに応じるレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表


──チェコとの契約は、プレッシャーから解放するためだったはずなのに、最近の彼のパフォーマンスに不満を感じていますか?


ホーナー:もちろん、2台のマシンが揃ってパフォーマンスを発揮していないときにはフラストレーションがある。土曜日のQ1でチェコを失ったのは悔しい。アイザック・ハジャルがフリー走行1回目に出走するためステアリングを譲っていたにもかかわらず、フリー走行2回目ではまずまずの走りを見せていたのに。コンストラクターズ選手権を防衛するためには、2台とも得点する必要がある。


──2025年のレースシートについて、ハジャルの状況は?


ホーナー:今朝のサポートレースでFIA F2のアイザックとFIA F3のアービッド・リンドブラッドがともに優勝したのはよかった。ふたりの優れた才能が開花しつつある。優秀なドライバーはたくさんいるのだから、私たちはシート決定を急ぐ必要はない。


──では、彼にもチャンスがあるということですか?


ホーナー:チャンスは誰にでも常にある。

F1インタビュー
2024年F1第12戦イギリスGP クリスチャン・ホーナー代表(レッドブル)



(Masahiro Owari)


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