F速

  • 会員登録
  • ログイン

2008年F1タイトルに関するマッサの訴訟に、フェラーリ代表は複雑な心境。結果の見直しには否定的

2023年8月24日

 元フェラーリF1ドライバーのフェリペ・マッサが、F1とFIAの当時の対応によって2008年のF1タイトルを逃したという主張のもとで、両者に賠償請求を行う手続きを開始したことについて、フェラーリF1チーム代表フレデリック・バスールが、複雑な心境を語った。


 2008年最終戦ブラジルGP終了後、当時マクラーレンのルイス・ハミルトンに1ポイント差で敗れ、タイトル獲得がかなわなかったマッサは、この年のシンガポールGPの結果が違っていれば、自分がチャンピオンだったと考えている。


 2008年のシンガポールGPで、ルノーF1チーム上層部がフェルナンド・アロンソに好結果を出すチャンスを与えるため、チームメイトのネルソン・ピケJr.に意図的にクラッシュするよう指示した。マッサはトップを走行していたが、クラッシュによるセーフティカー出動時にピットインした際、フェラーリがピットストップ作業でミスを犯し、給油ホースがマシンに接続された状態でマシンをリリース。これによる遅れと、危険なリリースに対するペナルティで、マッサは13位に終わった。

2008年F1シンガポールGP 給油ホースがつながったまま発進したフェリペ・マッサ(フェラーリ)
2008年F1シンガポールGP 給油ホースがつながったまま発進したフェリペ・マッサ(フェラーリ)


 翌年、ルノーの行為について調査が行われ、当時のチーム代表フラビオ・ブリアトーレとエンジニアリングディレクターのパット・シモンズが事故の計画に関わったとみなされ、処罰が下された。

2008年F1シンガポールGP クラッシュしたネルソン・ピケJr.(ルノー)
2008年F1シンガポールGP クラッシュしたネルソン・ピケJr.(ルノー)


 マッサが15年経った今、訴訟を起こそうとするきっかけとなったのは、今年の春にドイツのウェブサイト『F1-Insider』に掲載された元F1最高責任者バーニー・エクレストンのインタビューだ。記事中で、エクレストンは、自分と当時のFIA会長マックス・モズレーは、ピケのクラッシュは意図的なものであると知っていたが、「F1を守るために」その場で指摘しないことを決めたと示唆、後から思えば、このレースはキャンセルにすべきだったと語っている。ただ、その後、エクレストンは、ロイターの取材に対し、このインタビューについての記憶がないと答えた。


 しかしマッサは、F1とFIAがルノーの行為を知りながら黙っていたために、自分はタイトルを失ったとの主張を行い、F1とFIAに対する損害倍書請求の手続きをスタートした。


 オランダGPを前にした会見において、バスールはこの件について聞かれた際にまず、「このことについては何もコメントしたくない」と述べた。

フレデリック・バスール(フェラーリF1代表)


「私はすべての関係者と良好な関係を築いている。このことは微妙な問題だ」


 ただしバスールは、今から2008年のリザルトを変更するのは良いことではないとの考えを示した。


「確かに極めて例外的な状況だった。だが、フェリペの件ではなく、より一般的な話だが、我々は、FIAに対し、チェッカーフラッグが振られた時点で、そのイベントの結果が分かるようにするよう、働きかけている」


「コメントしたくはないが、(リザルトを変更するのは)おかしいということは間違いない。私は、フラッグが振られた15分後にリザルトが変更されることも好きではないのだから」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


レース

5/30(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
5/31(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/1(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※スペインGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ186
2位ランド・ノリス176
3位マックス・フェルスタッペン137
4位ジョージ・ラッセル111
5位シャルル・ルクレール94
6位ルイス・ハミルトン71
7位アンドレア・キミ・アントネッリ48
8位アレクサンダー・アルボン42
9位アイザック・ハジャー21
10位エステバン・オコン20

チームランキング

※スペインGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム362
2位スクーデリア・フェラーリHP165
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム159
4位オラクル・レッドブル・レーシング144
5位ウイリアムズ・レーシング54
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム28
7位マネーグラム・ハースF1チーム26
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー16
9位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム16
10位BWTアルピーヌF1チーム11

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第9戦スペインGP 6/1
第10戦カナダGP 6/15
第11戦オーストリアGP 6/29
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号