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レッドブル&HRC密着:新品ソフトがなくても問題なし。ピットストップまでにギャップを築く余裕のロングランを披露

2023年3月6日

 2023年F1第1戦バーレーンGPで1-2フィニッシュを飾ったレッドブル。日曜日のレースでこうなることは、土曜日の予選後に、すでに予告されていたのかもしれない。


 それは、予選後のトップ3会見に出席したレッドブル勢ふたりと予選3番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に向けて投げかけられた、ある質問に対する3人の反応だった。


 質問はこうだ。


「なぜシャルル(・ルクレール)はQ3で1回しかタイムアタックを行わなかったのですか。1セット新品のソフトタイヤを残すメリットはなんですか? そして、レッドブルのふたりはそのことをどう考えていますか?」


 まずルクレールがこう答えた。


「そうだね、少しグリップ力が上がるんだ。それがゲームチェンジャーになるかどうかはわからないけどね」


 それを聞いていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はこう答えた。


「チームからはアウトラップは必要ないって言われているから、大丈夫だと思うよ」

2023年F1第1戦バーレーンGP 予選後会見
2023年F1第1戦バーレーンGP予選後会見 奥からセルジオ・ペレス(レッドブル)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)


 ニュータイヤの場合、アウトラップに強力なグリップ力を発揮するため、アウトラップが速い。レースに向けてユーズドのソフトしか残っていないレッドブル陣営には、そのアウトラップの速さをレースで使うことができないのだが、フェルスタッペンは「その必要がない」と言っているのだ。


 それを隣で聞いていたセルジオ・ペレス(レッドブル)は、何も言わず親指を立てて同意した。


 つまり、この言葉にはレッドブルはフェラーリに対して、最初のピットストップまで数秒、あるいは十数秒のマージンを築く自信があるということを示唆していた。


 スタート直後にペレスがルクレールにかわされて3番手に下がったため、レッドブル勢2台がフェラーリに対して十分なマージンを1回目のピットストップまで築くことはできなかったが、ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、ルクレールが1回目のピットインを行うまでに8秒以上のリードを築いていた。

レッドブル&HRC密着
2023年F1第1戦バーレーンGP スタートでフェルスタッペンはトップを維持。ルクレールが2番手に浮上した

レッドブル&HRC密着
スタート直後、ルクレールにかわされ3番手に落ちたペレス。その後ろにはサインツがつける


 さらにスタートでルクレールにかわされたペレスも、1回目のピットストップ後にコース上でルクレールをオーバーテイクして、2番手に浮上すると、ルクレールがマシントラブルでリタイアするまでに10秒以上の差をつけた。


 結局、フェルスタッペンは3番手以下に38秒もの大差をつけてフィニッシュ。レース後、レッドブル陣営のあるスタッフはこう語った。


「土曜日のフリー走行でみんながハードタイヤを温存していたのを見て、勝てると思っていた。なぜなら、それだけみんなはソフトのデグラデーション(劣化)が大きいということで、我々はソフトでのロングランに問題なかったからね」


 バーレーンGPでの1-2フィニッシュは、レッドブルとホンダがパートナーを組んだ2019年以降だけでなく、レッドブルにとっても、F1参戦19シーズン目にして初めてのこと。まさに向かうところ敵なしの圧勝だった。DAZNアフィリ用画像リンク



(Masahiro Owari)


レース

7/4(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/5(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
7/6(日) 決勝 23:00〜


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5位シャルル・ルクレール119
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7位アンドレア・キミ・アントネッリ63
8位アレクサンダー・アルボン42
9位エステバン・オコン23
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5位ウイリアムズ・レーシング55
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム36
7位マネーグラム・ハースF1チーム29
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム28
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