F速

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル&HRC密着:ダウンフォース不足が露呈、セクター2でフェラーリとの差が顕著に。フロア変更の影響の可能性も

2022年7月30日

 今シーズンの全22戦中、モナコGPに次いでダウンフォースが必要なコースが、F1第13戦ハンガリーGPの舞台であるハンガロリンクだ。それは、裏を返せば、ストレートスピードがあまりアドバンテージにならないサーキットともいえる。


 2015年にホンダがF1に復帰した当初、好成績を挙げることが多かったコースがモナコとこのハンガロリンクだった。


 ところが、今年は7月の4戦が始まる前から、レッドブルの関係者は「ハンガロリンクはフェラーリが強いだろう」と、戦う前から白旗を上げるかのような発言をしていた。それは今年のレッドブルのマシン、RB18が高速コーナーやストレートを得意としているからである。すなわち、HRCが開発・製造してレッドブル・パワートレインズの名前でコンストラクターズ選手権に登録されているパワーユニットが、パワー面でライバルたちに引けを取らないことをレッドブルが把握してRB18を設計しているとも言える。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2022年F1第13戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


 そのことを示しているのが、フリー走行2回目でトップタイムをマークしたときのフェラーリのシャルル・ルクレールと、4番手に終わったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のセクタータイムの違いだ。


首位 ルクレール:28.441秒─27.595秒─22.370秒
4番手 フェルスタッペン:28.524秒─27.821秒─22.383秒


 このタイムは自己ベストを記録した際の区間タイムで、左からセクター1、2、3となっている。セクター1と3にはホームストレートがあり、ここではレッドブルはフェラーリとほとんど差がない。


 トップのルクレールから約コンマ3秒引き離された最大の区間はセクター2のテクニカルセクション。ここだけでフェルスタッペンはルクレールから0.226秒遅れている。やはりダウンフォースが足りていない。


 そこで気になるのが、前戦フランスGPからフロアが変更されていることだ。レッドブルは第10戦イギリスGPにスリットが入ったフロアを投入し、第11戦オーストリアGPでも使用したが、前戦フランスGPからスリットが入っていないものに変更された。

レッドブル&HRC密着
計測器を搭載して走行するペレス


 この変更が機能していないとしたら、レッドブルはハイダウンフォース・サーキットで苦戦を強いられるかもしれない。しかし、このようなサーキットはシーズンを通してそれほど多くなく、後半戦では第17戦シンガポールGPぐらいだ。


 さらにかつて選手権を席巻していたメルセデスもこうしたコースが苦手だったことを考えると、ダブルタイトルを狙うレッドブルにとってそれほど深刻な問題ではないのかもしれない。パドックですれ違ったフェルスタッペンにも、それほど焦った雰囲気を感じなかったのは、それが理由なのかもしれない。

レッドブル&HRC密着
2022年F1第13戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)



(Masahiro Owari)


レース

10/25(土) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
10/26(日) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
10/27(月) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位ランド・ノリス357
2位オスカー・ピアストリ356
3位マックス・フェルスタッペン321
4位ジョージ・ラッセル258
5位シャルル・ルクレール210
6位ルイス・ハミルトン146
7位アンドレア・キミ・アントネッリ97
8位アレクサンダー・アルボン73
9位ニコ・ヒュルケンベルグ41
10位アイザック・ハジャー39

チームランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム713
2位スクーデリア・フェラーリHP356
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム355
4位オラクル・レッドブル・レーシング346
5位ウイリアムズ・レーシング111
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム72
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム69
8位マネーグラム・ハースF1チーム62
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー60
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
第21戦サンパウロGP 11/9
第22戦ラスベガスGP 11/22
第23戦カタールGP 11/30
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号