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「レッドブルが強くなったと知らしめた勝利だった」完璧な週末を過ごし通算10勝目/ホンダF1山本MDインタビュー(1)
2021年6月29日
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGPで、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウインを飾った。これでシーズン4勝目となり、選手権においてもメルセデスとの差をさらに広げる結果となった。レッドブル・ホンダとしての10勝目でもある今回の勝利について、ホンダF1の山本雅史マネージングディレクターは「予選・決勝ともにパーフェクトだった」と振り返り、レッドブルへの感謝を述べた。
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──1991年以来の4連勝、おめでとうございます。
山本雅史マネージングディレクター(以下、山本MD):1991年以来の4連勝、やりました。予選のマックス(・フェルスタッペン)のポールポジションの獲り方も圧巻でしたけど、今日のレースもスタートから決めてくれて、終始トップを走り完璧なレースでしたね。これまでレースを見てきましたが、今回のグランプリは予選・決勝ともにパーフェクトだったと思います。
──今日みたいなレースを見ていると、予選がもし2番手だったとしても十分逆転できたのではないかと。
山本MD:いやいや。リードしているから、マックスは2番手のルイスの動きを見ながらレースができました。もしルイスがポールを獲って前に行ったら、ルイスのペースになってしまう。そこは今のF1の難しいところでもあると思います。だから予選できっちりポールを獲るということは、フェルスタッペンの長いF1ドライバー人生で重要です。彼はまだ若いから、ルイス(・ハミルトン)のいろいろな記録に挑戦してほしい。ポールを獲れるときはきっちり、また昨日のように圧巻の獲り方でもいいから、これからもポールをどんどん獲ってほしいなと思います。
──今回の勝利はレッドブル・ホンダとして10勝目です。山本さんにとってどんな勝利ですか?
山本MD:レッドブルと2019年にここで初優勝した2年後、レッドブルと組んでペレスの優勝も含めるとレッドブル・ホンダとして10勝目、2桁にきました。初優勝の場所にはいろいろな思いがあるし、レッドブルリンクはレッドブル・レーシングのホームサーキットなので、昨日の予選も久しぶりに緊張していて、今日のレースは完璧でよかったです。
──2年前のここでの優勝は涙の初優勝だったと思うのですが、今日は涙というより……。
山本MD:2019年のここでの初優勝は涙の初勝利で多くの人が泣いてましたし、(F1に)復帰して初勝利という思い出になっている。今日の勝利は10勝目ということもあるけど、とにかくレッドブルが強くなったことを知らしめた勝利だったと思います。レースというのはいろいろなマシンがコース上を走っているので、相手のミスに乗じたり、展開がこちら側にラッキーに転んだり、いろんな勝ち方があるんですけど、今日の勝利はレッドブル・ホンダとして完璧なレースの流れだったし、予選を通して完璧な週末だった。2年間で本当に強くなったなと思わせてくれる勝利でした。
──来週もここでレースが行われるのは楽しみですね。
山本MD:楽しみですよ。(セルジオ・)ペレス選手が惜しくも4位ということで、(バルテリ・)ボッタスにあと1〜2周で追いつけるところまで来ていた。来週は(タイヤの)コンパウンドが柔らかくなるので、いい流れを作れるようにチームと一丸になって、またいいレースができるように頑張りたいです。
■「レッドブルのみんなが『マルコさんの笑顔を見るのは久しぶり』と言っていた」
──まだ8戦が終わったばかりですけど、今後のシーズンに向けて何が一番心配ですか。
山本MD:今まで至って順調な方向で来ていますが、ワンミスでリタイアになってしまうし、パワーユニット(PU)も複雑ですし、そう言った意味ではエンジニアも含めてしっかり毎戦毎戦きっちり戦ってやり抜くということが大切です。複雑な機械を使っているので、その辺りをしっかり継続して確認しながらレースができればいいかなと思います。
──ヘルムート・マルコ(レッドブルのモータースポーツコンサルタント)さん、クリスチャン・ホーナー代表からレース後、何かコメントはありましたか。
山本MD:クリスチャンからは『本当にありがとう』と言われましたし、マルコさんに関しては、レッドブルのみんなが『マルコさんの笑顔を見るのは久しぶりだ』と言っていましたね。ここで初めてポールを獲ったというのも含めて完璧でした。それを象徴するのが、マルコさんが表彰台に登ったことですかね。
──マルコさんは普段笑顔を見せないのですか?
山本MD:僕は結構、勝ってすぐ話しているので笑顔は見ていますけど、やっぱりレッドブルの他のスタッフたちにとって、マルコさんは特別な存在。そのスタッフが『あんな笑顔は久しぶりだ』と言ってくれていたのを聞くと、本当にいい勝利だったなと思います。
──ハミルトンは今日も「ホンダPUなのか、リヤウイングが薄いからなのかわからないけど、とにかくストレートが速くて追いつけなかった」と言っているのですが、ホンダの開発陣に対して何かありますか。
山本MD:やっぱりホンダが今年で撤退するということで、浅木(泰昭/HRD Sakuraパワーユニット開発責任者)を中心に新しいエンジンを急きょ前倒しして、そのPUが効果を発揮してくれている。SAKURAの開発メンバーにありがとうと言いたいし、それを現場でレッドブルとジョイントしてうまく活用してる田辺(豊治F1テクニカルディレクター)含め現場のエンジニア・メカニックの人たちにも感謝です。また我々マニファクチャラーであるホンダとひとつになってレースを戦ってくれているレッドブルにも感謝です。そういった意味ではいいチームになっているし、レースごとによりよいチームになっていると思います。
(Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 336 |
2位 | ランド・ノリス | 314 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 273 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 237 |
5位 | シャルル・ルクレール | 173 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 125 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 88 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
9位 | アイザック・ハジャー | 39 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 650 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 325 |
3位 | スクーデリア・フェラーリHP | 298 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 290 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 102 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 72 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 68 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
第23戦 | カタールGP | 11/30 |

