最新記事
- 2025年F1第12戦イギリスGP TV放送&タイムス...
- ザウバー、イギリスに新拠点をオープン。スイ...
- アルピーヌ、リザーブのポール・アーロンをザ...
- F1 Topic:ローソンの6位入賞を支えた岩佐歩...
- F1の2026年プレシーズンテスト日程が決定、開...
- 「こういうマシンを用意してもらえたことに感...
- 「勇気ある決断で1ストップ戦略を選択した」...
- ハースF1のグッドウッド初参加が決定。チーム...
- 「タイヤが溶けていく感じ」スタート後の好感...
- クラッシュのアントネッリに、次戦3グリッド...
- 【F1第11戦決勝の要点】アロンソが3戦連続入...
- 【ポイントランキング】2025年F1第11戦オース...
F1 Topic:イタリアGPで勝敗を分けたブリスター症状、メルセデスよりもフェラーリが苦しんだ訳
2018年9月7日
2018年のF1第14戦イタリアGPは、ブリスターが勝敗を分けた。ブリスターとは、タイヤ内部の温度が高温になり、ゴムに含まれる低揮発性の油分が気泡となって、タイヤ表面に近い部分でできた気泡が破裂し、表面に穴が空いた状態に見舞われることだ。
F1ではしばしば見られる症状であることから、ブリスターという言葉はほとんどの方が耳にしたことがあるはずだが、イタリアGPでは、私たちが認識している状況とは違う形で現れたため、さまざまな疑問が残った。そこで、今回はそれらの疑問を検証してみたい。
▼疑問1:日曜日のモンツァはそれほど暑くなかったのに、なぜブリスターは起きたのか?
ブリスターといえば、路面温度が高い時によく見かける症状だ。今年は7月のオーストリアGPで多くのドライバーがブリスターに悩まされたが、そのときの路面温度は43℃を超えていた。
しかし、モンツァのレーススタート時の路面温度は29℃。決して高くなかった。ブリスターは異常発熱なので、確かに路面温度が高い時にも発生しやすいが、路面温度が低いと、タイヤのグリップ力が落ちて、タイヤを滑らせてしまう。このとき、タイヤのゴムが大きく動き、異常発熱を起こすのである。
▼疑問2:なぜ、スーパーソフトタイヤではなく、ソフトタイヤに起きたのか?
2018年のイタリアGPで、ブリスターに悩まされたキミ・ライコネンが履いていたタイヤは、ソフトだった。ところがソフトよりも軟らかいスーパーソフトを履いていたとき、ブリスターは起きていなかった。
一般的に軟らかいコンパウンドよりも硬いコンパウンドのほうがブリスターが起きにくいと言われているのに、どうしてライコネンはソフトでブリスターができたのか。高いコンパウンドのほうがブリスターが起きにくいというのは、どちらもタイヤがグリップしている場合の話。タイヤを滑らせると変形量が大きくなり、内部が発熱しやすくなるため、硬いコンパウンドでもブリスターが起きやすくなるのだ。
▼疑問3:なぜ、メルセデスではなく、フェラーリにブリスターが起きたのか?
前述のように、今年の開幕戦オーストリアGPでもブリスターは多く発生したが、そのときブリスターに悩まされたトップチームはメルセデスだった。フェラーリは2台ともブリスターを発生させることなく、ふたりそろって表彰台を獲得していた。
ところが、モンツァでは両者の立場が逆転した。何があったのか? じつはクルマそのものにブリスターができるかできにくいのかという差はない。ブリスターはあくまでも異常発熱したかどうかだ。
オーストリアGPでもルイス・ハミルトンがブリスターに悩まされた状況は、セーフティカー導入の際にピットストップできなかったため、セーフティカーラン解除後にピットインしてライバルたちを猛然と追い上げたからだった。
イタリアGPではスタート直後のスピンで1周目ピットインしなければならなかったセバスチャン・ベッテルが、ソフトでペースアップを図って、ブリスターを発生させた。ライコネンも同様にハミルトンにオーバーカットされないように、ピットアウト後から飛ばしたために、メルセデスよりもタイヤを酷使していた可能性は十分考えられる。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
6/27(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
6/28(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
6/29(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

