F1 Topic:ホンダも反対している2021年のPUレギュレーション『MGU-Hの廃止』は条件付きか?
2018年5月18日
現行のレギュレーションが2020年限りで満了を迎えるため、現在FIAとF1は新しいレギュレーション作成ために、パワーユニット・マニュファクチャラーとの会合を重ねている。この話し合いはPUワーキンググループと呼ばれ、昨年10月にリバティ・メディアが発表した提案を元に進められている。その提案とは、エンジンの骨格は現行同様1.6リッターV6ターボでMGU-Kを使用するハイブリッドだが、熱エネルギー回生システムであるMGU-Hは廃止するというものだ。 
だが、スペインGPの金曜日の会見に出席したホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは「FIAが打ち出している方向性については尊重し、同様に他のマニュファクチャラーの方向性にも敬意を払っています」と前置きしつつ、「このままMGU-Hが本当に廃止されることになれば残念です。MGU-Hは将来性のある最高峰の技術で、市販車領域にも関連しているので、ホンダはこのテクノロジーを維持したいというのが正直な考えです」と公の場で、ホンダの立場を初めて発表した。
興味深かったのは、田辺TDの発言を聞いていたメルセデスのマネージングディレクターを務めるアンディ・コーウェルが、ホンダに同調したことだ。
「MGU-Hの存在によって、F1のエンジンは熱効率は5%向上し、新たな技術革新を達成した。MUG-Hの廃止はF1にとって後退だ」
なぜ、ここに来て、このような発言が出て来たのか。それはMUG-Hの廃止は完全に決定していないからではないだろうか。
というのも、MUG-Hの廃止は2021年に新たに参戦してくるマニュファクチャラーが参入しやすくするために、技術的なハードルを下げることが目的だったからだ。したがって、MUG-Hを廃止したにもかかわらず、新規参入してくるマニュファクチャラーが出てこなかった場合は、現在の4マニュファクチャラーにとって、MGU-Hを廃止するというレギュレーションは改悪でしかない。
つまり、現時点でMUG-Hの廃止はあくまで『新規にマニュファクチャラーが参戦してくる場合』という条件付きであり、もし新規参入してくるマニュファクチャラーが出てこなかった場合は、『MUG-H復活』もありうるのではないか。
今後の話し合いの行方に注目したい。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
| 11/28(金) | フリー走行 | 22:30〜23:30 |
| スプリント予選 | 26:30〜27:14 | |
| 11/29(土) | スプリント | 23:00〜24:00 |
| 予選 | 27:00〜 | |
| 11/30(日) | 決勝 | 25:00〜 |
| 1位 | ランド・ノリス | 390 |
| 2位 | オスカー・ピアストリ | 366 |
| 3位 | マックス・フェルスタッペン | 366 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 294 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 226 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 152 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 137 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | アイザック・ハジャー | 51 |
| 10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 49 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 756 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 431 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 391 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 378 |
| 5位 | ウイリアムズ・レーシング | 121 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 90 |
| 7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 73 |
| 8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 72 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 68 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |


