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正念場を迎えたバンドーン。アロンソを超える速さを示せるか/今季注目の5大対決(4)

2018年3月21日

 いよいよ開幕が迫った2018年のF1シーズンは、各所でさまざまな対決が勃発することが予想される。そのなかでも特に注目すべき対決を全5回に分けて紹介する。第4回はデビュー2年目にして正念場を迎えるストフェル・バンドーンと、そのチームメイトフェルナンド・アロンソだ。


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 F1デビュー2年目、そしてフェルナンド・アロンソとのコンビも2年目を迎えるストフェル・バンドーンは、文字通り崖っぷちの状況で開幕戦を迎える。何しろ1年目は予想以上の手痛さで、アロンソにやっつけられてしまったからだ。


 予選こそ平均してわずかコンマ156秒しか遅れを取らなかったとはいえ、グリッド降格ペナルティなどをのぞいた直接比較では、1勝10敗と惨敗だった。


 バンドーンは昨年のマシン挙動に、明らかに手こずっていたといえる。彼のドライビングはGP2時代そのままに、ブレーキングをできるだけ遅らせ、ブレーキペダルに足を残しながらコーナーに進入していくスタイルである。


 これだと進入速度は確かにアロンソに勝るが、コーナリング中や立ち上がりの速度では劣る。それでも走行データをエンジニアと解析しながら、少しずつ自分のアプローチを適応させていった。おかげでシーズン後半には差は縮まったが、それでもアロンソの優位は変わらない。


 レース結果だけ見ても、いくらマクラーレン・ホンダの戦闘力が満足の行くレベルではなかったといえ、自己最高位が7位というのは不満が残る。GP2であれだけ圧倒的な速さを見せ、鳴り物入りでF1デビューを飾っただけに、2年目のバンドーンに注がれる眼差しはいっそう厳しくなるはずだ。


 さらにマクラーレンにはランド・ノリスという期待の星が控え、レースシートが空くのを虎視眈々と狙っている。この18歳のイギリス人はデイトナ24時間ですでにアロンソとコンビを組み、雨中の好パフォーマンスはF1関係者にも強い印象を与えた。


 今季のノリスはマクラーレンのリザーブドライバー就任と同時に、F2にフル参戦する。もしノリスが初年度でいきなりタイトル獲得に成功した場合、マクラーレンは喜んでF1に昇格させるだろう。となるとバンドーンの生き残る道は、アロンソと互角かそれ以上の速さを見せることしかない。


 しかしアロンソ相手にそれを成し遂げるのは、相当に難易度の高い使命である。アロンソが来季も現役続行を表明し、ノリスが期待通りの結果を出した場合、バンドーンはかなり厳しい状況に置かれることになりそうだ。



(Translation:Kunio Shibata)


レース

7/4(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/5(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
7/6(日) 決勝 23:00〜


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ216
2位ランド・ノリス201
3位マックス・フェルスタッペン155
4位ジョージ・ラッセル146
5位シャルル・ルクレール119
6位ルイス・ハミルトン91
7位アンドレア・キミ・アントネッリ63
8位アレクサンダー・アルボン42
9位エステバン・オコン23
10位ニコ・ヒュルケンベルグ22

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム417
2位スクーデリア・フェラーリHP210
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム209
4位オラクル・レッドブル・レーシング162
5位ウイリアムズ・レーシング55
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム36
7位マネーグラム・ハースF1チーム29
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム28
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー26
10位BWTアルピーヌF1チーム11

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