最新記事
- 角田裕毅、18番手から混乱を抜けて入賞「ニコ...
- 【F1アメリカGP予選の要点】ピアストリに漂う...
- フェルスタッペンが今季7回目のPP獲得。角田...
- 【順位結果】2025年F1第19戦アメリカGP 予選
- ストロールに5グリッド降格ペナルティ。ブレ...
- マクラーレン失意のダブルリタイア。フェルス...
- 【正式結果】2025年F1第19戦アメリカGPスプリ...
- グランプリのうわさ話:レッドブル入りが噂さ...
- マクラーレン、シンガポールでの接触を検証、...
- 従来型のウイングで走行、ひとつ前の型は“ス...
- 「やっぱ、ダウンフォースすげえな」坪井翔が...
- 【正式結果】2025年F1第19戦アメリカGP スプ...
マシンコンセプトを大きく変更したウイリアムズ。前半戦の苦戦は必至か/全チーム戦力分析(6)
2018年3月16日
F1バルセロナ合同テスト2回目が終了し、マシンの速さそして信頼性が見えてきた。今回は全チームの戦闘力を分析し10回にわたり連載していく。第6回目はテストで3番目のマイレージを消化したウイリアムズだ。
ーーーーーーーーーーー
●ウイリアムズ(チーム戦力:65点)
メルセデスの4841.2km、フェラーリの4324.5kmに次いで、合同テストで3番目に長い3812.4kmのマイレージを消化したのがウイリアムズだった。
ウイリアムズが今年のテストで走りこみを続けていたのは、新車FW41が昨年のマシンとは大きく異なるコンセプトでデザインされていたからだと考えられる。FW41は昨年、メルセデスから移籍してきたパディ・ロウ(チーフテクニカルオフィサー)にとってウイリアムズで開発を指揮した最初の作品である。
メルセデスとフォース・インディアが、新車のコンセプトを大きく変更しなかったのに対して、ウイリアムズが変えてきたのは、ウイリアムズはギヤボックスを自前でデザイン・製作しているからだ。
昨年のマシンで最もホイールベースが長かったのはメルセデスで3760mm。次がフォース・インディアの3691mmだった。これに対して、ウイリアムズはメルセデス・ユーザーでありながら、ホイールベースは10チーム最も短い3545mm。これは、ウイリアムズが低速コーナーで抱えていた弱点を補うための彼らなりのコンセプトだったと考えられる。
その証拠にレーキ角も昨年メルセデスは10チームの中で最も小さい0.9度だったのに対して、ウイリアムズは1.52度と5番目に角度の大きいチームで、メルセデスと大きく異なるコンセプトで設計されていた。
ところが、それでもウイリアムズは低速エリアで苦戦。そこにメルセデスからパディ・ロウがやってきた。2018年のホイールベースとレーキ角に関するデータがそろっていないため、ウイリアムズがホイールベースとレーキ角を見直したかどうかは名言できないが、少なくとも空力に関しては昨年から大きく異なっている。
そのため、ウイリアムズは今回のテストでは新車に関するさまざまなデータ取りを行わなければならなかった。風洞実験で得られたデータのコリレーション(相関関係)分析。車高の変化によるダウンフォース量の変化。セットアップ変更によるハンドリングの変化。やらなければならないプログラムは多岐に渡った。
しかし、1回目のテストは天候に恵まれなかった。2回目のテストで、ほかのドライバーがハイパーソフトなど軟らかめのコンパウンドを次々と試していく中、ランス・ストロールとセルゲイ・シロトキンの2人のドライバーはひたからミディアムとソフトでデータ取りに専念していたのは、そういった背景があったと思われる。
したがって、ウイリアムズもテストでのベストタイムは実力ではない。だが、フォース・インディアと違って、マシンのコンセプトを転換しているため、FW41に確実にポテンシャルがあるとは言い切れない部分もある。
さらにウイリアムズのレギュラードライバーには新車を進化させていくだけの経験がないことも不安材料。ロバート・クビカがリザーブドライバーとして残ったのは、そのためだろう。
開幕へ向けての準備不足は否めず、前半戦は苦戦するのは必至だ。
(Masahiro Owari)
関連ニュース

1位 | オスカー・ピアストリ | 336 |
2位 | ランド・ノリス | 314 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 273 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 237 |
5位 | シャルル・ルクレール | 173 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 125 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 88 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
9位 | アイザック・ハジャー | 39 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 650 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 325 |
3位 | スクーデリア・フェラーリHP | 298 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 290 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 102 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 72 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 68 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
第23戦 | カタールGP | 11/30 |

