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マクラーレンF1「ワークスパートナーでなくてもパワーユニット開発に関与できる」

2018年2月16日

 ルノーF1は当面はパワーユニットの開発にマクラーレンが関与するのは難しいと主張しているが、マクラーレンは密接に協働することで自分たちの意向が反映されることを期待している。


 マクラーレンはホンダとの契約を打ち切って2018年からルノーのカスタマーになることを、昨年9月に発表した。先週、ルノー・スポールF1のマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、マクラーレンとの関係は始まったばかりであり、2018年と2019年シーズンに使用するルノー製パワーユニットの開発に関しては、マクラーレンの意見を取り入れるのは時間的に難しいと発言した。


 アビテブールは、「今後どのように進展していくのか見極める必要はあるが、私としては2020年より前に彼らが関与することは無理だろうと考えている」と語っている。


 ホンダとワークス契約を結んでいた時期は、マクラーレンがパッケージの戦略を立て、ホンダがそれに適応する形でエンジンを設計することが可能であったが、ルノーのいちカスタマーとなったマクラーレンは、2018年型シャシー『MCL33』についてはルノーのV6ハイブリッドのパワーユニットに合わせてデザインする必要があった。


 しかし、マクラーレンで空力部門を率いるピーター・プロドロモウは、2018年にチームが直面している今の状況に関して比較的楽観的な見方をしている。過去にレッドブル・レーシングで働いていたプロドロモウは、ルノーとの協働関係がどういうものかを経験しているのだ。


 今週、プロドロモウはスペインのAS紙に対して「両社の関係は非常に建設的で実り多いものだった」と述べた。


 ルノーとの協働作業は、レッドブルにとって2010年から2013年にかけて4年連続コンストラクターズ選手権およびドライバーズ選手権制覇という成果につながった。プロドロモウによれば、当時両社の間には意見交換が活発に行われていたと言う。


 プロドロモウは、「成功した要因には、ミルトン・キーンズだけでなくビリー‐シャティヨンも挙げられる」として、ルノーのエンジン部門のファクトリーに言及した。


「たとえば、ディフューザーの開発では両社が相当密接に連携していた。あのときの関係性をマクラーレンでも再現できれば良いと思う」


 一方で、プロドロモウは、現在の環境が当時と異なることは認めている。当時のレッドブルはワークスチームとしてルノーと契約しており、ルノーがコンストラクターとしてF1に復帰する前だったからだ。


「もちろん当時とは事情が異なるし、我々はカスタマーチームだ」とプロドロモウ。
「だが、時がたつにつれて、両社はより密接に協働できるようになり、強力な関係が作られていくだろうと思う」


「彼らの仕事のある部分には我々が関与できるはずだし、彼らとの関係性から更なる利益が得られると考えている」と彼は付け加えた。



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(AUTOSPORTweb)


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