XPB Images

　ポジティブなコメントを発しているのは、バトンだけではない。チームメートのアロンソもこう語っている。
「今シーズンもっともパワーに依存するサーキットであるモンツァがタフなレースになることは間違いないが、ここを乗り切れば、後半戦はかなり楽しみレースが続く。シンガポールだけじゃない。鈴鹿やオースティン、それからアブダビはすごく楽しみだ。レッドブルに食らいつきたい」

　初日、フリー走行1回目にアロンソのマシンにハイドロ系のトラブルが発生。午後のフリー走行2回目でもアロンソが制御系の設定ミスというマイナートラブルによってピットに戻されるというシーンがあった。それでも、長谷川祐介総責任者は「予定していたプログラムはほぼこなせました」と、初日2台そろってトップ10につけた走りを評価していた。

　だが、長谷川総責任者は「ウイリアムズとフォース・インディアの金曜日のタイムは参考になりません。彼らが土曜日に本気を出してきたら、（トップ10は）難しくなるでしょう」と、目標としているQ3進出に向けて、厳しい戦いとなることを予想していた。

　それでも、昨年のイタリアGPのマクラーレン・ホンダの予選順位はバトンが16位、アロンソが17位だった。今年はどこまでポジションを上げられるか。トラウマから解放される走りを期待したい。

（Text : Masahiro Owari）

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