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ハースF1、不適切行為のマゼピン解雇とのうわさを打ち消す。2021年ラインアップに変更なしと発表
2020年12月24日
ハースF1チームは、ニキータ・マゼピンを解雇するのではないかといううわさのなか、2021年のドライバーラインアップに変更はないと表明した。12月初め、マゼピンのインスタグラムに車内で女性の体に触る動画がアップされた件について、マゼピンに対してF1ファンからの非難が高まり続けている。
12月8日夜、マゼピンのインスタグラムのストーリーに、車内の後部座席でマゼピンが女性の体に触り、女性がその手を払いのける短い動画がアップされた。コメント欄に非難の声が殺到、マゼピンは動画を削除したが騒ぎは収まらず、9日にハースは、マゼピンの行為を見逃すつもりはなく、チーム内で対処するとの声明を出した。同日、マゼピンも、自身の“不適切な行為”について謝罪するというコメントを発表した(その後、投稿は削除)。
翌日にはFIAおよびF1が共同声明を発表、ハースがチーム内部でこの件に対処することへの支持を示した。
動画に映っていた女性は、マゼピンとは親しい友人で、ふざけていただけであり、動画をアップしたのは自分であると、インスタグラムを通して発言している。
しかしSNS上では、マゼピンへの非難が収まらず、ハース、F1、FIAの対応を疑問視する声も多い。また、最近ではハースがブランドイメージへのダメージとスポンサーへの影響を考えてマゼピンを降ろし、ピエトロ・フィッティパルディを代わりに起用するのではないかといううわさも持ち上がっていた。
そんななか、ハースは23日、声明を発表、マゼピンとの契約に変更がないこと、この件についてチーム内でどういう対応が行われたかについて明らかにする予定はないことを表明した。
「ハースF1チームは、ニキータ・マゼピンとミック・シューマッハーが2021年F1世界選手権のドライバーラインアップのメンバーであることを再確認したい」とハースの声明には記されている。
「ニキータ・マゼビンの行動に関する以前の声明(12月9日付け)のとおり、この件にはチーム内で対処しており、これ以上のコメントを発表するつもりはない」
ロシア出身21歳のマゼピンは、大手肥料会社ウラルケムの主要株主で会長を務めるロシアの億万長者ドミトリー・マゼピンの息子で、2018年にはGP3でランキング2位を獲得、2019年と2020年にFIA-F2に参戦した。マゼピンは2020年にランキング5位に入り、スーパーライセンスを得て、ハースからF1デビューを果たすことが決まった。
(autosport web)
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