ホンダF1プロジェクトの新井康久総責任者が、マクラーレンは“サイズゼロ”と呼ばれるコンパクトなパッケージを来年も維持したい考えであり、そのためホンダはエンジンの基本的構造を変える予定はないと語った。
“サイズゼロ”のコンセプトでデザインされたMP4-30とそれに合わせてコンパクトにパッケージングされたパワーユニットで戦うマクラーレン・ホンダは、高い信頼性も優れたパフォーマンスも発揮することができずに苦戦している。
ホンダはマクラーレンの“サイズゼロ”の要求に応えるために難しい作業を強いられた。他のチームはよりゆったりしたレイアウトを採り、信頼性のトラブルを避ける傾向にある。
アロンソはメキシコGPの週末、来年はライバルのマシンのいいところを真似て大きな改善を図るべきだと述べている。彼はそれによって2.5秒速くなることが可能だと考えている。
「僕ら以外の他のチームすべてが選択している方向性を真似ればいい。他のチームがすでにパッケージに取り入れているものを使えば、大きなリスクを冒すことなくある程度はタイムを縮めることができる」とアロンソ。
「だから多少のパフォーマンス向上は楽に果たせると思う」
新井総責任者は、シャシーとパワーユニットの両面で改善を図ることで、トップとの2.5秒の差を埋めたいと述べている。
「2.5秒速いマシンは実際存在するのですから、そういった意味では奇跡ではありません。技術で達成可能なのです」と新井総責任者が述べたとBBC Sportが伝えた。
「マクラーレンとホンダはこのギャップを縮めなければなりません。それが目標です」
「2.5秒のギャップをパワーユニットだけで埋めることは不可能です」
「信頼性の問題が多発したため、出力の向上に集中することが難しくなりました。来年はもっとよくなるはずです」