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F速目線:低速コースも無関係。常勝メルセデス

2014年7月26日

Sutton

 現在F1を開催している、いわゆる“パーマネントコース”の中でも特に平均速度が遅いのが、今週ハンガリーGPを開催するハンガロリンクであります。そのため、いつもとは違う勢力図になるかもしれない……そう思っていました。しかし、速いのはやはりメルセデスAMGのようです。

 初日に行われたフリー走行1回目と2回目、ともにメルセデスAMGの1-2でした。彼らの最大の武器はそのパワーユニットであり、直線区間をあまり持たないハンガロリンクでは、他チームとの差が縮まるはず……だったのですが、実際にはそんなことはなく、いつもと同じように他チームに対して0.6〜0.7秒ほどの差を付けました。レース中のパフォーマンスを占う上で重要なロングランのペースも、ソフトタイヤ装着時でも、ミディアムタイヤ装着時でも、圧倒的な速さ。今回も、メルセデスAMGに弱点はないように思います。

 リザルトのみを見ると、メルセデスAMGの次に速そうなのはレッドブルです。セバスチャン・ベッテルがフリー走行2回目で3番手タイム。ここはパワーユニットの性能差が出にくく、この位置に浮上してきました。ソフトタイヤを装着した際のロングランのペースは、1分29秒台前半から中盤。ただ、これでもメルセデスAMGからは1周あたり1秒近く遅れるペースであり、3位を争うのが精一杯でしょう。

 3位をレッドブルと争うことになりそうなチームは、他にふたつあります。まずひとつめがフェラーリです。フェラーリはあまり長いロングランを行いませんでしたが、フェルナンド・アロンソのソフトタイヤでのペースは、レッドブルとほぼ同一。連続走行が短く、ロングランとは言い難いですが、キミ・ライコネンのペースも優れています。前回のドイツGPで見られたような激しいデグラデーション(タイヤの性能劣化)の傾向は見られません。


 ふたつめのチームはフォースインディアです。フォースインディアはどちらのタイヤでも、徹底した連続走行を行いました。特にニコ・ヒュルケンベルグのペースは素晴らしく、ソフトタイヤでのペースは、レッドブルやフェラーリにヒケを取りません。しかも、デグラデーションはほぼゼロ。レースでは、面白い存在になりそうです。ただ、彼らは相変わらず一発が遅い。リザルト上でのヒュルケンベルグは、13番手にすぎません。ゆえに予選で上位のグリッドを確保するのは難しいはずで、抜きにくいハンガロリンクでは苦しむかもしれません。

 ここで特筆しておきたいのが、ソフトタイヤとミディアムタイヤのタイム差です。メルセデスAMGにはあまり大きな差はありませんでしたが、レッドブルとフォースインディアは、ミディアムタイヤ装着時のペースがソフトタイヤ装着時よりも1.5〜2秒程度遅い(ピレリの発表だと、1.6秒)。もちろん、燃料搭載量がどうなっていたのかは分かりませんが、それでもタイヤ間の性能差が大きすぎるように感じられます。レースでミディアムタイヤは非常に使いにくいタイヤになるかもしれません。

 ここまで読んでいただいて、あるチームの名が上がらないことに「おや?」と思った方もいらっしゃると思います。そうです、目下3連続表彰台獲得中のウイリアムズです。ウイリアムズは初日、バルテリ・ボッタスがソフトタイヤを履いて16周のロングランを実施しました。この時のペースはレッドブルやフェラーリ、そしてフォースインディアよりも1秒かそれ以上遅く、これだけ見ると今回上位を争うのは難しそうです。ただし、ミディアムタイヤ装着時のペースは前述の3チームや自らがソフトタイヤを履いた時より速く、本当の実力は土曜日の結果を待って判断したいところです。




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