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F速目線:マッサ、ロングランペースは本物?

2014年6月7日

LAT

 長い直線を低速コーナーで繋いだ、というレイアウトのサーキット・ジル・ビルヌーブ。つまり、直線スピードとコーナー立ち上がりでの加速(=トラクション)が重要なコースです。今週のカナダGPは、こんなサーキットで行われます。

 トップスピード+トラクションが重要と言えば、今年の場合はメルセデス製パワーユニット搭載チームが有利というのは皆さんご存知のとおり。しかも、その中でも開幕6連勝中のメルセデスAMGが優勝最有力候補であることは、言うまでもないでしょう。

 実際、フリー走行1回目こそフェラーリのフェルナンド・アロンソにトップタイムを譲ったものの、フリー走行2回目は盤石のワンツー。ロングランを検証しても、スーパーソフト、ソフトのいずれのタイヤでも、高水準のペースを記録していました。予選でフロントロウを独占し、激しいチームメイトバトルを繰り広げながらリードを築いて圧勝する……今年見慣れたパターンが、ここでも繰り返される可能性は高いでしょう。

 ただ、今回は(今回も……かもしれませんが)ウイリアムズに注目してみたいと思います。フリー走行2回目のベストタイムこそフェリペ・マッサ6位、バルテリ・ボッタス7位でしたが、ロングランを見るとちょっと意外なことが分かりました。

 マッサはソフトタイヤで、ボッタスはスーパーソフトでロングランを行いました。そのうち特にマッサのロングランのペースは、メルセデスのふたりがスーパーソフトで行ったロングランのペースより、1周につき1秒程度速かったのです。しかも、そのペースは落ちることなく、18周の連続走行を完了させました。メルセデスのふたりもセッション終盤に3〜5周の連続走行をソフトタイヤで行いましたが、この時のペースはマッサのロングランとほぼ同じ。セッション終盤にソフトタイヤを履いて3周走ったボッタスも、メルセデスと同等もしくは若干良いペースで走行しました。ここから見ると、上位進出を大きく期待させる内容ですが、これまでも“フリー走行好結果→しかし決勝ではそのペースを活かせず”ということが多くありました……、今回はどうなるでしょうか? ボッタスのスーパーソフトでのペースはあまり良くありませんでしたが、マッサの記録を見ると、どうしても期待したくなってしまいます。


 ここでは“有利”なはずのメルセデス製パワーユニット勢、他の2チームはどうでしょうか?

 マクラーレンは、今回上位進出することは難しいかもしれません。特にジェンソン・バトンがソフトタイヤ走行中に「デグラデーションが酷い!」と訴えており、長い距離を走れば走るほど、苦戦を強いられることになるでしょう。チームメイトのケビン・マグヌッセンのペースは、バトンよりもさらに悪いものでした。

 フォースインディアはニコ・ヒュルケンベルグ、セルジオ・ペレスともスーパーソフトでロングラン。メルセデスからは1周につき1秒程度の遅れでした。セッション最終盤にペレスがソフトタイヤで2周走行。走り出しのペースとしてはメルセデスやウイリアムズと同等のタイムでしたが、これをどう見ればいいのか? 難しいところです。

 メルセデス製パワーユニット勢以外にも目を転じてみましょう。

 まずはフリー走行1回目でアロンソがトップタイムを記録したフェラーリ。確かに1発のタイムは速いようですが、ロングランを見ると、メルセデスやウイリアムズには敵わなそうな印象。フォースインディアの次くらいのパフォーマンスかもしれません。

 フェラーリよりは良さそうなのがレッドブルです。スーパーソフトでのロングランペースは、フェラーリよりも0.5秒ほど速そうでした。しかし、メルセデスからは0.5秒遅れで、優勝争いは厳しそうなポジションです。

 結論としては、やはり今回もメルセデスAMG優勢、続いてウイリアムズ→フォースインディア→レッドブル→フェラーリ→マクラーレンという順序になるのではないかと見ました。

 今晩は予選、そして決勝は明日の夜です。時差が大きく、日本でのテレビ観戦は深夜となってしまい厳しいですが、特にウイリアムズの活躍次第では、面白いレースになるかもしれません。ぜひ、今晩以降もご注目ください!

(F1速報)




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