F1オーストリアGP決勝終了後、トラックリミット違反について詳細な見直しが行われた後に、8人のドライバーに追加でペナルティが科された。その結果、決勝最終リザルトが大きく変更されることになった。

　スプリント・フォーマットで開催されたオーストリアの週末は、ドライバーがトラックリミットを超えたことに対するペナルティが多数科され、それが各セッションの結果に大きく影響してきた。決勝中、すでに多数のタイムペナルティが科されていたが、暫定リザルトが発表された後に、8人に対する12件のペナルティが追加された。

　レース後、アストンマーティンが、トラックリミット違反へのペナルティが適切に科されていないマシンが多数あるとして、F1暫定リザルトに対して抗議を行った。これに対しスチュワードは、トラックリミットで抹消されたラップとペナルティの照合を行うよう、レースコントロールに指示。暫定結果に適用されていなかったペナルティがあることが確認され、これらが最終結果に反映されるという発表が行われた。

　その後、以下の12件のペナルティが追加されることが発表された。違反4回で5秒のタイムペナルティ、5回に達した場合に10秒のタイムペナルティが科され、それ以上になると新たにカウントし直されて、同様の方式でペナルティが科されている。

カルロス・サインツ（フェラーリ）＝10秒タイムペナルティ
ルイス・ハミルトン（メルセデス）＝10秒タイムペナルティ
ピエール・ガスリー（アルピーヌ）＝10秒タイムペナルティ
アレクサンダー・アルボン（ウイリアムズ）＝10秒タイムペナルティ
エステバン・オコン（アルピーヌ）＝5秒タイムペナルティ
エステバン・オコン（アルピーヌ）＝10秒タイムペナルティ
エステバン・オコン（アルピーヌ）＝5秒タイムペナルティ
エステバン・オコン（アルピーヌ）＝10秒タイムペナルティ
ローガン・サージェント（ウイリアムズ）＝10秒タイムペナルティ
ニック・デ・フリース（アルファタウリ）＝10秒タイムペナルティ
ニック・デ・フリース（アルファタウリ）＝5秒タイムペナルティ
角田裕毅（アルファタウリ）＝5秒タイムペナルティ

　これによって、決勝リザルトは大きく変更された。トップ3に変更はなかったものの、4位サインツは6位に降格、7位ハミルトンは8位に、9位ガスリーは10位に、12位オコンは14位に、15位デ・フリースは17位に、18位角田は19位に、それぞれ降格された。

　スチュワードは、今回の事態について、「スチュワードは、このサーキットでのトラックリミットの状況に対する解決策を見つけることを、極めて強く推奨する」と述べた。

■2023年F1第10戦オーストリアGP決勝　正式結果

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