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【角田裕毅F1第13戦密着】Q1のタイヤ戦略が奏功。4戦ぶりのQ2進出に「成長を感じるセッションだった」
2021年9月5日
ザントフォールトでレースをするのも初めてなら、オランダを訪れるのも、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)にとっては初めての経験だった。それでも、レッドブル・ファミリーの一員である角田は、多くのマックス・フェルスタッペンファンからもエールが贈られていた。モーターホームからガレージに向かう途中、地元のレースファンに呼び止められ、サインを求められたり、ツーショットの写真撮影をねだられていた。そんななかで、角田のオランダGP2日目が始まった。
この日、角田とアルファタウリには、ひとつの作戦があった。それは予選でのタイヤ戦略だ。
サーキットの西側に海岸があるザントフォールト。この時期の風は北東から吹き下ろすため、いわゆる『浜風』ではなく、『陸風』となる。しかし、ザントフォールトの路面は刻々と変化することで有名だ。それは、サーキットの北東に砂丘があるため、コースに砂埃が入りやすいからだ。そのためザントフォールトでの予選は、走れば走るほどラップタイムが上がると言われる。
ただし、週末に使用できるタイヤのセット数は限られている。このうち、最も柔らかいソフトは8セットで、初日のフリー走行を終えて、どのドライバーも残りは6セットとなっていた。
角田は土曜日のフリー走行3回目にソフトタイヤを1セット使用していたので、残りは5セット。このうち1セットはQ3用にキープしておかなければならないため、予選で自由に使えるソフトタイヤは4セットだった。
通常であれば、Q1とQ2で2セットずつ、そしてQ3で1セット使用するところだが、今回アルファタウリと角田は少し思い切った戦略を採った。それはQ1でソフトタイヤを3セット使用するというものだ。
もちろん、その狙いがザントフォールトの変わりやすい路面を考慮したことは言うまでもない。また3セットのニュータイヤを使用する作戦は一定の時間を要するため、ラップタイムが速いコースでないと機能しない。その点、ザントフォールトのラップタイムは1分10秒前後であるため、3セットのニュータイヤを使用することができる。
しかも、ザントフォールトはオーバーテイクが難しいので、絶対にQ1落ちしたくない。アルファタウリと角田は予選前に、Q1は3セット使用することで意見が一致していた。
Q1の1セット目のタイヤで1分11秒947を記録した角田は、2セット目で1分10秒664と自己ベストを大きく更新。さらに3セット目では1分10秒462を叩き出して14番手となり、Q1を突破した。
Q2で使用できる新品のソフトは1セットしかなかったため、最初のランはQ1で使用したユーズド。Q3進出を賭けた本気のアタックはQ2の2回目で行うはずだったが、赤旗が出たために、角田はアタックすることなく、ピットイン。初のオランダGP予選は15番手に終わった。
「今週はずっとビルドアップ(組み立て)をメインに考えていて、とにかくラップを少しでも多く築けるようにしていました。そのうえで、ここはQ1突破するのは難しいだろうなと思ったので、Q1でソフトを3セット使うことにしました。今回はそれがうまくいって、最終的にQ2にいけたので、アプローチとしては自分としても成長を感じられるセッションだったかなと思います」
角田にとってQ1突破は第9戦オーストリアGP以来、4戦ぶり。流れを変えたオランダGP2日目となった。
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 169 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 113 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 71 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 54 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 42 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 276 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 184 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 96 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 24 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |