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マクラーレン・ホンダ密着:初日プログラムは全て完了、次の課題は馬力

2017年3月24日

 8日間のテストでじつに6日間もトラブルを発生させたマクラーレン・ホンダ。多くのファンが心配する中、開幕したF1オーストラリアGPで、マクラーレン・ホンダの2台は、初日トラブルフリーで2回のセッションを無事終了させた。

 1回目のセッションが開始してインスタレーションラップを終えた直後、ストフェル・バンドーンがしばらくガレージにとどまったのは、特にトラブルがあったわけではなく、空力のデータ収集を行うためのデバイスの脱着に時間がかかり、またクーリングの設定がこの日のメルボルンのコンディションに適していなかったため、サイドポンツーンの開口部のオプションをどれにするのか、少し時間を要したためだった。

 またフリー走行2回目では、セッションがスタートした後も、フェルナンド・アロンソがマシンに乗り込まずにガレージ内でレースエンジニアのマーク・テンプルと話し合っている様子が映し出されていた。だが、これもマシンにトラブルがあったわけではなく、単にセットアップ変更に時間がかかっていただけだった。

「そもそも、今日はフリー走行の時間を目一杯使って走行し続けようという計画はなく、その分セットアップ変えたり、データを分析する時間に使おうとしていたので、今日は予定していたプログラムをすべてこなすことができました」と長谷川祐介ホンダF1総責任者は説明した。

 心配されていた信頼性に関する問題は起きずに、開幕戦をスタートすることができたマクラーレン・ホンダだが、初日を終えた長谷川総責任者は「正直、厳しい」と表情は決して明るくはない。それは、テストのときから長谷川総責任者が指摘していたパワー不足がまだ改善されていないからだ。





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