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ホンダ密着:ポイントは逃すも、高速市街地で予想以上の“善戦”

2016年6月20日

 バクー・シティ・サーキットは、事実上の最終コーナーである16コーナーを立ち上がってから1コーナーのブレーキングまでの約20秒間、アクセル全開となる。スパ-フランコルシャンのオー・ルージュからケメル・ストレートを経て、レ・コームまでとほぼ同じである。

 土曜日の予選を終えた長谷川祐介総責任者が、日曜日のレースでもっとも気にしていたことは、このストレートエンドでのスピードだった。前戦カナダGPでもオーバーテイクされるシーンが何度かあったからだ。

 しかし、アゼルバイジャンで開催された初めてのF1レースでは、ホンダは想像していたよりもライバルたちと互角の走りを披露していた。それはフィニッシュラインの最高速を見てもわかる。フェルナンド・アロンソ時速355.6kmは22人中8位で、ジェンソン・バトンの時速351.2kmは16位だった。タイヤの状況、トウについたかどうかによっても最高速は変わるので、この数字が正しいトップスピードを反映しているとは言えないが、それでも全体的には高速市街地サーキットのバクーで、ホンダは善戦していた。

 これは、カナダGPから投入したトークンを使用して改良されたターボに因るところが大きい。そのことは、レース後のデブリーフィングで、ドライバーたちも、次のように認めていたという。

「これまではロングストレートによると自分たちのデプロイが先に切れていたのに、今回はほぼ互角。チームによっては、こちらのほうが長く使えていた」





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