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ホンダ密着:Q3への手ごたえを奪った不運なパンク

2015年11月29日

 最終戦アブダビGPは、マクラーレン・ホンダが今シーズン一番Q3に近づいた予選だった。

 予選12位のジェンソン・バトンがQ2で記録したタイムは1分42秒668。Q2を10位で通過したカルロス・サインツJr.のタイムは1分42秒482。予選12位という成績はモナコGP(バトン)、シンガポールGP(フェルナンド・アロンソ)と並ぶ、今季ベスト。Q3進出となるトップ10とのタイム差はモナコGPの0.094秒差には及ばなかったものの、わずか0.186秒だった。それ以上に、マクラーレン・ホンダのスタッフが落胆しているのは今季初めてQ3へと進出できる手ごたえを感じていたからだ。

「フリー走行1回目からフェルナンドのクルマが、いい感触だったので今回は手ごたえがあった。初日ペースが上がらなかったジェンソンも、初日のフリー走行のデータを見て、金曜の夜に変更したセッティングが決まってタイムが出たので、ふたりとも喜んでいた。それで『かなり行ける』という手ごたえを持って予選に送り出した。実際Q1の途中まではチーム全体として、そういう感触を得られていた」とホンダの新井康久F1総責任者は言う。

 ところが、Q1最後のアタックを行っていたアロンソに不運が襲いかかる。1本目のバックストレートを終え、2本目のロングストレートへ向かうシケインの途中に、他車から落下したと思われるデブリ(破片)が落ちており、それをアロンソが踏んでしまったのである。





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