ドライバーウォッチング：グティエレス「せっかくのチャンスを、絶対にモノにしたい」

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　今年3月のF1デビュー以来、「去年のペレスに比べると、ひど過ぎる」だの、「チームメイトのヒュルケンベルグとは、比べることさえ相手に失礼」とか、言いたい放題言われていたグティエレス。ザウバーマシン自体の戦闘力がかなり低いことを差し引いても、確かにこれまでの成績はかなり残念なものだった。

　予選最高位が、マレーシアとドイツの14番手。レースはスペインの11位がベストで、つまりまだ1ポイントも取れていない。ザウバーの獲得ポイント17点は、すべてヒュルケンベルグが稼いできたのだ。それが今週末のシンガポールでは、初日からチームメイトを圧倒。翌日の予選ではさらに速さを増し、Q２の2回目のアタックでは、マッサやバトンをしのぐ総合7番手に付けて、皆をあっと言わせた。しかしエステバン自身は、　「いやいや、僕自身はレースごとに、ずっと進化してる手応えを感じてた。決して、突然変異的に速くなったわけじゃないよ」と、順調に伸びてきたことを強調する。

　「前戦のイタリアも、フリー走行ではかなりいい線行ってて、トップ10グリッドに行けるはずだった。でも肝心の予選で、ちょっとミスしてしまってね。だからここは、失敗は繰り返さないって、強い気持ちで臨んだんだ。でも決して萎縮せずに、最初からかなりアグレッシブに攻めることができた」。

　明日は、どこまで行けそう？

　「戦略次第で、成績は大きく変わりそうだね。でもせっかくのチャンスを、絶対にモノにしたい。チームは今季、いろいろ大変でしょ（苦笑）。だからいっそう、彼らの期待に応えたいよね」。

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