アメリカGP木曜記者会見(フェラーリ)
2004年6月18日
ロス・ブラウン(フェラーリ)
Q:ロス、カナダではフェラーリの2台がお互いにレースをする姿を見ることができた。まあ、あの2台はお互いに競い合うことはない、ということになっているわけでそう理解しているけど、少し方針の変更があったのかな。これまでのところフェラーリは他のチームから頭抜けているので、2台がお互いにレースをし合うということになったのかな?
RB:それは、特に方針の変更というわけではないよ。FIAが各チームに対してチームオーダーに対するアプローチを改めるよう明確に示してから、ここ2、3年ほどはそのことは「オープン」になっているんだ。それはフェラーリでも同じことだよ。相手を“叩きのめしたり”しなければ、自由に競い合っても良いと明確にしている。昨年、ムジェロで開催された「フェラーリ・デイ」に私も足を運んだんだが、そこでは4台のフェラーリが走り回っていてね。戻ってくると、接触した跡があるわ、ボディワークにダメージがあるわ、という具合だったんだ。ミハエルとルーベンスが日曜日にやっていたようなことは、去年のムジェロと比べれば何でもないよ。だから、私はまったく心配していないね。(ムジェロでは)ずっと接触ばかりで、あちこちマシンは傷だらけだったんだから。
Q:カナダGPでのようなバトルは、好ましいことだったということなのかな?
RB:ちょっとは心配したよ。いろいろなシナリオが頭をよぎった。もしふたりが絡んだら、2台のフェラーリはリタイアだ。そうなったら、オツムが割れるほどの頭痛をかかえこむことになる。だから、心配には違いないが、あのふたりはお互いのやり方をよく知っているからね。自由に競い合っていたんだよ。私にとっては、イライラさせるわけではなく面白かったと言えるね。だが、レース後にジャーナリストは「バリチェロに抜かせれば良かった。ロス・ブラウンは、バリチェロを前に行かせないようにしたことで、レースを台無しにした」ときた。そこで私は、「まあ、まあ、君たちはいつも私にふたりのドライバーを競わせないと批判するが、今度はひとりのドライバーをもうひとりのドライバーの前に出せ、と言っているわけか」と言ってやった。フェラーリは皆ベストを尽くすものだし、それはとてもエキサイティングなはずさ。ルーベンスは、ミハエルより燃料が少ないことを知っていたのさ。ルーベンスはミハエルを打ち負かそうとするなら、あそこで仕掛けて抜かなければならなかった。そして、ミハエルはというと、そのルーベンスをまんまと抑え込んだというわけさ。
ルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)
Q:ルーベンス、カナダGPでミハエルを抜けなかったのはちょっと不満かな?
RBa:うん、ある意味ではね。というのも、ロスが言ったように、ミハエルは僕よりも少なくとも1ラップは長く行けたんだよ。それは僕があまり燃料を積まないように頼んだからで、ミハエルは僕よりも少し多く積んだことが分かっていたんだ。僕にとってチャンスは1回だったね。ミハエルはフェアだったよ。自分のラインを守り通したし、僕はそこでマシンをインに振った。一瞬、ミハエルを捉えたかなと思ったよ、並んだときにはね。だけど、2、3年前にクルサードが僕のアウトに振って2台とも(シケインを通過できずに)まっすぐ行ってしまったことがあった。だからあの場面で、僕はミハエルを抜くためにできるだけブレーキングを遅らせるつもりだった。ミハエルがそのまま真っ直ぐ行ってしまったら、僕はシケインをそのまま通り抜け、そうすれば前に出ることができる、と考えたわけさ。それを念頭においてね。僕のほうはというと、あのインサイドではミハエルよりもグリップがなかったんだ。ミハエルはシケインをクリアするために何とか横方向に踏みとどまっていたよ。あれは、本当に限界だったね。あれ以上のことは何もできなかったと思うよ。僕は、ミハエルを抜くためにあそこでベストを尽くしたんだ。
Q:同じチームにいて、そしてミハエル・シューマッハに勝とうとするのは、フラストレーションが募るものかな?
RBa:いや、そんなことないよ。かつてチームメイトの誰かがミハエルをオーバーテイクしようとしたのと見たことがあるかな。一度もないはずさ。僕だけさ、それをやったのは。だから、そのことを僕は誇りに思っている。いろいろと変わりやすいものはたくさんある。マシンからおりれば、ジャーナリストが待ち構えている。いろいろと話のタネがあり、いろいろなことが起こっている。僕はそんなことはまったく気にしていないよ。僕は、自分のためにレースをする。フェラーリのためにレースをする。楽しむためにレースをする。そして、とても楽しんでいるよ。まあ、ミハエルをあそこで抜いて、ラップあたりコンマ3、4秒でグングン引き離せたはずだから、そのことに関してはフラストレーションは募るね。僕のほうが速かった。そのペースを考えれば、僕はあのレースでは勝つことができた。けど、あれもレースさ。ミハエルに行かせてくれと頼んだわけじゃないし、レーシングとしてはいいものだよ。
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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