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「可夢偉は見事に事故を避け最大限の結果出した」英誌評/イギリスGP全ドライバー採点

2014年7月12日

Sutton

 英AUTOSPORTが2014年イギリスGPを戦った22人のドライバーを10点満点で評価した。今回最高得点10点を唯一獲得したのは、14番グリッドから2位表彰台を勝ち取ったウイリアムズのバルテッリ・ボッタスだった。

 英AUTOSPORTのF1担当編集者エド・ストローは、今季F1第9戦を振り返り、満点10点をひとりに、9点を6人に与え、今回は全体的に高評価のドライバーが多かった。

Sutton

 ボッタスは雨がらみの予選で戦略を失敗したことにより14番グリッドからのスタートになりながら、メルセデスのルイス・ハミルトンに次ぐ2位を獲得した。

「完璧な週末だった」とストローはボッタスについて記している。
「予選は彼自身ではなくチームのミスで悲惨な結果となったが、それでもインターミディエイトのコンディションで(チームメイトのフェリペ・)マッサより0.4秒近く速かった」
「(決勝では)素晴らしいオーバーテイクを繰り返し、全くミスをせず、常に走りをコントロールし続けて1ストップを成功させた」

 9点を与えられたのは、ダニエル・リカルド、ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグ、フェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトン、ジュール・ビアンキの6人だった。

 リカルドは8番グリッドから3位フィニッシュ。「予選で一番いいコンディションだった時に走行しなかった責任を自分にもあると語っていたリカルド。しかし決勝では慎重に印象的な走りをして1ストップを成功させ、バトンに勝ち、非常に優れた成績を収めた」

 ハミルトンは6番グリッドから優勝を獲得した。「(ロズベルグのトラブルがなくても)勝てたかは判断しづらいが、可能だったのは間違いない。予選の判断ミス以外は見事な週末を送った」


LAT

 ロズベルグはポールポジションからレースをリードしたものの、トラブルによりリタイアという結果になった。
「土曜日にはハミルトンに勝る速さはないように見えたが、完璧な勝負をしてポールポジションを勝ち取った。決勝ではマイナス点はほとんどないものの、速さとタイヤの使い方においてハミルトンにおよばないように見えたため、(トラブルが起きていなければ)必ず勝てたとは言えない」

 バトンは3番グリッドから4位を獲得と、予選・決勝ともにいい成績を残した。
「すべてのチャンスを最大限に生かした。素晴らしい予選ラップで3位を獲得、彼らしい、冷静なレースをした。唯一マイナスをつけるとすれば、リカルドを抜いて3位を獲得する道があったのではないかと考えられる点だが、それでも見事な走りをしたのは間違いない」

 ビアンキは不安定な天候の予選を利用して12番グリッドを獲得、14位でフィニッシュした。
「FP3でのクラッシュを別にすれば、最高の週末だった。他チームの戦略ミスが助けになりキャリアベストのグリッドを獲得。インテリジェントなレースをし、マシンの力を最大限に引き出した」

Sutton

 アロンソはチームの戦略ミスによって16番グリッドからスタートすることになったが、見事な走りで6位を獲得、セバスチャン・ベッテルとのバトルでは最終的に敗れたもののファンを熱狂させた。

「予選の失敗はアロンソのせいではなく、不運だった。彼は、決勝で鋭いオーバーテイクを敢行、古いタイヤで華麗なドライビングを見せた。イギリスGP決勝のスターのひとりだったのは間違いない」
「グリッドの正しい位置につけなかったことで、これ以上の結果を達成できなかったのが残念だ」

 アロンソと共にファンを沸かせたベッテルは、2番グリッドからスタートし、5位でフィニッシュ、7点の評価を受けた。

「予選のトリッキーなコンディションで速いラップを走った。今年2回目のフロントロウは彼自身の力によるものだ。コプスでのアロンソへのオーバーテイクは見事だった。ただ、タイヤマネジメントの面ではチームメイト(のリカルド)におよばなかった」

 22番グリッドからスタートして15位フィニッシュを果たした可夢偉には6点の評価が与えられた。

「Q1の2回目のランでERSトラブルに見舞われ、雨がらみのセッションでチャンスをつかめず、最後尾に終わった」
「1周目の(キミ・)ライコネンのアクシデントで小さなダメージを負ったが、クラッシュをうまく避けたのは本当に見事だった。決勝では彼にやれる仕事を成し遂げた。今回は15位より上を望むのは不可能だった」




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