“蓄音機排気管”失敗もF1サウンド改善計画は継続

Sutton

　トランペットエキゾーストのテストは失敗に終わったといわれているが、FIAはF1サウンド改善のための対策を諦めていない。

　今年のF1に1.6リッターV6ターボのパワーユニットが導入された結果、昨年までと比べてサウンドに魅力がないとの批判がファンなどから持ち上がった。

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　これを受けてFIAはエンジンサウンドを大きくするための対策を行うことを決め、ひとつのソリューションとして“メガホン型”あるいは“トランペット型”と呼ばれる、先端が大きく広がった新たな排気管をバルセロナ合同テストで試した。

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　しかし実際にメルセデスが試した結果、走行したニコ・ロズベルグは新エキゾーストでのサウンドには「残念ながら全く変化が見られなかった」と述べた。

　その上、その奇妙な形状は批判を集め、セバスチャン・ベッテルは「古い蓄音機を思い出した。あまり美しいとは言えないよね！」とコメントしている。

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　サウンド対策に関する決断はFIAに委ねられており、FIAは現在、音響専門家たちと共にテストで得たデータの評価を行い、それに基づいて次の段階に向けて提案を行う予定となっている。

　しかし次回のシーズン中テストはイギリスGP後であり、それ以前に何らかの決定が下されなければ、今季中にサウンド対策が導入される可能性は低いとみられる。

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　F1商業面を取り仕切るバーニー・エクレストンはサウンド対策が遅れれば失望するだろうが、多くのF1関係者は今はサウンドの問題をそれほど深刻なものとは考えていないといわれる。

　FIA会長ジャン・トッドは、人々は徐々に今のサウンドに慣れていき、批判は自然と消えるだろうとの考えを示している。

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