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ロータスの“あぶない?”ふたり

2014年3月13日

LAT

 ノーズの先端が2本になっているから、“あぶない”と言っているわけではない。ロマン・グロージャンとパストール・マルドナドは、現役のF1ドライバーの中でも“危険人物”と言われてしまうことが多い。アグレッシブなドライビングが時に度を越してしまい、クラッシュが多かった……。そんなふたりが、今季同じチームに集い、チームメイトとしてシーズンを戦うわけだ。「どんな風に暴れてくれるのか、ちょっと楽しみ」という方も多いのではなかろうか。

 グロージャンは、一昨年のスタート直後のクラッシュ多発が記憶に新しい。昨年のシーズンインも警告を受けての出走で、特に開幕戦のスタート直後の1コーナーへの進入は、非常に慎重であった。マルドナドも、昨年の韓国GPで直線走行中にエイドリアン・スーティル(当時フォース・インディア。今年はザウバーに移籍)に接触するという不可解なクラッシュがあったりと、どうしてもアクシデントが多いという印象がある。

 しかし、このふたりがとても速いドライバーであるということもまた事実。グロージャンは昨年序盤こそ少々苦戦したものの、韓国〜アメリカまで5戦連続入賞+6回の表彰台登壇という高いレベルでの安定性を発揮。鈴鹿ではあわや初優勝という走りを見せた。マルドナドに至っては、一昨年のスペインGPで逃げ切り勝ちを収めており、そのスピードは折り紙付きだ(ただ、優勝後しばらく入賞できなかったり、昨年に至っては新人ボッタスに遅れを取る場合も多かったりと、ムラが多いのも確か)。

 良いマシンを与えれば、想像を超えた爆発力を見せ、上位をかき回す実に魅力的なふたりのドライバーを揃えたロータス。ただ、マシンの開発には苦労しているようだ。特に最初のヘレス合同テストに参加しなかった(できなかった?)のは痛手。ルノーのパワーユニットに起因するマシンの信頼性不足により、走行距離が圧倒的に不足している。序盤の苦戦は必至だろう。また、資金不足についても指摘されている。昨年も、ドライバーだったキミ・ライコネンにギャラが支払われないなどといった事件が発生。最近も多くの有能なエンジニアがチームを離れたという。もし今年も開発資金が不足しているとなれば、開発はより停滞してしまうことになるだろう。

 なお、昨年度々テレビ中継にも登場した小松礼雄エンジニアは、今年もグロージャンの担当エンジニアを務める。今やロータスのエースとなったグロージャンを、小松エンジニアがどう導いていくのか? この点にもご注目いただきたい。

 ロータスは、歴史を遡ればミハエル・シューマッハーやフェルナンド・アロンソを擁して複数回のチャンピオンに輝いた、ベネトンやルノーといった名門チームに辿り着く。今季のようにレギュレーションが大変革するシーズンには、チームのこれまでの経験が活きてくるはずだ。その時、“あぶない”コンビが持ち前の爆発力で上位を追い回してくれれば、より面白いシーズンとなるだろう。

(F1速報)




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