F1マレーシアGPは日曜午前の予選2回目が行われ、前日トップのルノーのフェルナンド・アロンソが通算4度目のポールポジションを獲得した。2番手は僅差でトヨタのヤルノ・トゥルーリ。トヨタF1初のポールポジションは惜しくもならなかった。
ヨーロッパとの時差の関係で、マレーシアGPは予選開始時刻がレギュラー・スケジュールより1時間遅い11時から。決勝スタートも午後3時からと1時間遅い。そんな2回目予選の天候は晴れ。気温35度、路面温度45度、湿度45%というコンディションだ。風は0.6メーターと、昨日ほど強くない。
序盤は、1台走るごとにトップが入れ替わっていく淡々とした展開。しかし、8番手に登場したザウバーのフェリペ・マッサはその前に走ったルーベンス・バリチェロより0.3秒遅い。さらに続くミハエル・シューマッハーはバリチェロに遅れること0.131秒差。バリチェロのタイヤはソフト、ミハエル・シューマッハーはハードと言われているが、今回のフェラーリ勢はかなり苦しい。現に10番手アタックのデイビッド・クルサードはバリチェロのタイムをなんと1.8秒短縮してダントツのトップに浮上したのだ。
続く11番手アタッカー、クリスチャン・クリエンはトータルではクルサードを上回る。レッドブル勢はタンクが軽いのか、続くジェンソン・バトン、ニック・ハイドフェルド、ファン-パブロ・モントーヤはレッドブル勢を凌駕することができなかった。
レッドブルをようやく上回ってきたのは、15番手のマーク・ウエーバー。クリエンのタイムを一気に0.68秒も短縮してトップに浮上してみせた。
残すは5台。16番手に登場したトヨタのラルフ・シューマッハーは、力んだか1コーナーでタイヤロック。エイペックスにも付けず、ウエーバーの後塵を拝することに。17番手アタッカーのキミ・ライコネンも5番手と沈んだ。残すは3台。
18番手アタックのジャンカルロ・フィジケラはスムーズな走りでウエーバーを0.456秒差に下し、さらに続くトゥルーリはそのフィジケラのタイムをさらに0.5秒も短縮、トップに浮上してみせた。これで2戦連続のフロントロウスタートは確実だ。
そしてラストアタッカー、フェルナンド・アロンソが登場。トゥルーリとのタイム差をコントロールし、トヨタ初ポールポジションの夢を砕いた。アロンソのポールポジションは通算4回目。マレーシアでは初ポールとなった2003年以来、通算2回目だ。
昨日から較べて順番手を落としたのはマクラーレン(ライコネン4番手→6番手、モントーヤ7番手→11番手)。逆に上げたのはウエーバー(6番手→4番手)、レッドブル(クリエン10番手→7番手、クルサード11番手→8番手)。フェラーリはバリチェロ12番手、ミハエル・シューマッハー13番手からのスタートとなる。終了時の気温は37度、路面温度は51度。湿度は36%と例年より低く、降雨の可能性はきわめて低い。