ルーベンス・バリチェロは、カタルニアサーキットでのフェラーリのモーターホームにおいて記者会見を行い、今シーズンいつグランプリに勝利できるかを尋ねられ、笑顔で答えた。
「ミハエルが今年18レースすべてに勝つとは思っていないよ」とバリチェロ。「僕は焦らずいつチャンスが訪れてもいいように準備をするだけさ。昨年もシーズン半ばからだんだん調子よくなってきたし、同じようなパターンだよ」
バリチェロは、F2004をドライブすることに難しさは無いということを強調していた。
「事実、去年の車よりもドライブしやすいよ」とバリチェロ。「僕は運、不運について語りたくは無い。ただ車に関してはもっと時間が必要と感じている。というのも、僕がテストをしていたときには天候に恵まれず、望んでいたほど多くの時間をドライの状態でドライブできていないんだ。つまりF2004はF2003GAよりもよくなっているけれども、自分のドライビングスタイルに完璧に合うようなセッティングをまだ見つけていないんだ。それでもやはり、ミハエルは今年とても強いということは明らかだ。でもだからといって僕は去年に比べてもまったく悪くないよ」
前回のレースを振り返り、シューマッハーに続いて2位でフィニッシュできたことに満足しているようだ。
「スタートはあまりよくなかった。その後もトラフィックの問題があったね」とバリチェロ。「僕らのパフォーマンスを分析すれば、予選でもレースのほとんどでも僕らは強かった。ただイモラでの課題はタイヤがレース序盤で温まるまでに他のタイヤと比べて時間がちょっとかかるかなということだね」
今週末、ライバルチームはフェラーリとの距離を縮めてくるのではと予想している。
「BARはこのサーキットでのテストではかなり強かった。最近のレースでのパフォーマンスは知っての通りだけど、ここでは僕らにかなり近づいてくるだろうなと思っている。ルノーもいいし、ウィリアムズの車もよくなってきている。マクラーレンだっていつまでも今の悪い調子のままじゃないと思うよ」