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ホンダ密着:初開催サーキットにおけるマクラーレン・ホンダの強み

2016年6月18日

 F1史上初のアゼルバイジャンで開催となった第8戦ヨーロッパGP。舞台は首都バクーの市街地を利用して作られたバクー・シティ・サーキットである。

 多くの市街地サーキットが、全長5km未満であるのに対して、バクーは全長6.003km。これは、ベルギーGPの舞台であるスパ-フランコルシャン・サーキットの7.004kmに次いで21戦中2番目に長い。さらにコースの前半区間は市街地コース特有の平坦だが、直角コーナーが連続するレイアウト。セクター2は高台にある旧市街地の周辺をまわるツイスティなテクニカルセクション。そしてセクター3は16コーナー以外はすべて全開で通過でき、事実上コーナーはひとつしかない超高速セクション。1つのサーキットの中に3つのキャラクターが混合したユニークなサーキットである。

 ホンダも事前にシミュレーションしてはいるが、それらのデータには路面のグリップ力は反映されていないため、正確なデータは実際にサーキットでマシンを走らせてみないとわからない。したがって、初めてのサーキットで大切なことは、ドライバーがミスしてマシンを壊したり、パワーユニットがトラブルを起こして走行時間が短くなってしまうことである。

 その点、マクラーレン・ホンダの2人はマシンにダメージを与えるようなミスを犯すこともなく、無難に走行。車体およびパワーユニット側もアロンソに燃料システムにちょっとした不具合が出た以外は、トラブルを起こすこともなく、順調に周回を重ねた。

 ホンダの長谷川祐介総責任者は言う。
「初開催なので、コース特性に合わせたデータセッティングも初めてでした。したがって、金曜日のフリー走行では回生量であるとか、デプロイであるとか、燃費のデータなどを収集しなければなりませんでしたが、ほぼ予定どおりメニューを消化できました」

XPB Images

 これこそが、初めてのグランプリで、何よりも大切なことである。そして、アロンソとバトンという2人のチャンピオンを擁しているマクラーレン・ホンダの強みでもある。モナコ、モントリオール、そしてこのバクーは形は違うが、みなガードレールやコンクリートウォールに囲まれた市街地コースである。その3つのグランプリでマクラーレン・ホンダのドライバーは自らのミスでマシンにダメージを与えるようなことはなかった。

 初日の順位は、バトンが9位で、アロンソは11位。
「ポジションについては、金曜日はそんなに正確に(マシンのポテンシャルを)表していないので、そんなに楽観視はしていないです」という長谷川総責任者。初めてのサーキットで行われるグランプリ初日には、順位よりも大切なものがある。それをしっかりとこなすことができた、バクーでのホンダだった。

(Text : Masahiro Owari)




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