20.パストール・マルドナド(ロータス):5.7点
「グロージャンに完敗」
チームメイトのロマン・グロージャンに完敗した。予選でグロージャンに勝ったのは2回だけ、獲得ポイント数は約半分、期待外れのシーズンだった。
公平を期して言うと、レースペースは比較的よく、“クラッシャー”の異名を取るにもかかわらず、自身のミス以外でリタイアしたことが多かった。だが予選の失敗が響いたケースが多すぎ、さらに決勝中のミスも減らず、いい結果につなげることができなかった。
19.ロベルト・メリ(マノー・マルシャ):5.8点
「マシンに適応できず」
F1デビューイヤーの今年、メリは苦戦した。昨年ケータハムでフリープラクティスで出走した際には光るものを見せたが、今年のマノーではほとんどのレースで苦しんだ。
チームメイトのウィル・スティーブンスより身長が高く体重が重いことが不利に働いたことに加え、限界あるMR03Bに自身のアグレッシブなドライビングスタイルを適応させることがなかなかできなかった。
ハンガリーやソチのように力を発揮したサーキットもあったが、残念ながらいいパフォーマンスを示せたレースは少なかった。
18.マーカス・エリクソン(ザウバー):6.2点
「精神面で成長見せる」
F1での2年目としては堅実な年を過ごし、2014年ケータハムでは後方に沈んでいたが、今年は中位グループで戦うことができた。
シーズン中盤以降、チームメイトのフェリペ・ナッセを意識しすぎて動揺するようなことがなくなり気持ちをしっかり持って戦えるようになってからは、よくなってきた。
しかしついてないことに、彼自身が最もいい仕事をしたレースではザウバーに入賞する力がなかった。何度かミスはあったが、シーズン全体で見るとチームメイトとほぼ同等のパフォーマンスだった。
17.フェリペ・ナッセ(ザウバー):6.3点
「まずまずのデビューイヤー」
ザウバーチームのポイントの75パーセントを彼が獲得したことを考えると、ルーキーシーズンとしてはまずまずと言っていいのではないだろうか。
デビュー戦オーストラリアで5位というのはもちろん素晴らしい結果であり、その他にもロシアの6位、モナコの9位(このレースではC34のパフォーマンスはひどいものだった)など印象的なグランプリがあった。
その一方で、期待外れのレースもあった。マレーシアではチームメイトほどの力を見せられず、カナダではFP3でバックストレートでクラッシュした。
ブレーキの問題に悩まされ続け、それが影響したレースもあった。その問題がなければいいパフォーマンスをもっと安定して発揮できるのだろう。
16.ウィル・スティーブンス(マノー・マルシャ):6.4点
「困難な条件下で優れた仕事」
昨年終盤にケータハムでF1デビューを果たした際に非常に強い印象を与えたスティーブンスは、今年マノー・マルシャでもいい仕事を成し遂げた。
マシンには全く競争力がなかったにもかかわらず、スティーブンスは限られた条件の中でいい仕事をした。チームメイトのメリと比べると体重面で有利なのは確かではあるが、全体的に彼より優れたパフォーマンスを見せていた。
5戦にわたりアレクサンダー・ロッシがチームメイトを務めた際には、さほど強くは見えなかったが、スティーブンスは今季の難しい状況下で自分が成し遂げた仕事に満足していいだろう。