15.キミ・ライコネン(フェラーリ):6.5点
「今年もチームメイトに大敗」
去年のライコネンはまだ言い訳ができた。フェラーリに復帰したばかりであり、チームメイトはチーム内にポジションを確立していたフェルナンド・アロンソ、マシンも非常にドライブしづらいものだったからだ。
しかし今年、新加入したベッテルが圧勝、ライコネンは昨年同様、チームメイトに完敗した。SF15-Tは昨年型車に比べると圧倒的に優れたマシンだったため、ライコネンは多数のポイントを稼いだが、パフォーマンス上全体の2番手に位置するマシンで表彰台3回のみというのはいただけない。
正直なライコネンは、今年の自分のパフォーマンスは「平均的」と認めている。
12.カルロス・サインツJr.(トロロッソ):6.8点
「非常に優れていたが運に恵まれず」
彼にとっては非常に不運な年だった。あまりにも多くの信頼性のトラブルに見舞われ、ポイントを獲得するチャンスを逃した。マックス・フェルスタッペンと同じ年にデビューしたというのも不運だった。
サインツのパフォーマンスは非常に優れていた。しかしピークがフェルスタッペンのレベルには届かなかった。シングルシーターにおける経験はサインツの方が多いことを考えると、彼はフェルスタッペンを上まわる結果を出さなければならなかった。
それでも成熟度と技術面の理解度の高さはチームも高く評価しており、昨年末に彼を信頼してシートを与えたレッドブルの決断が正しいことが証明された。
12.フェリペ・マッサ(ウイリアムズ):6.8点
「途中まではチームメイトを凌ぐ」
フェラーリでの最後の年、2013年のマッサは悲惨だったが、その際に受けた批判の声を打ち消す走りを見せ続けている。
今年に関しては最初の3分の2はチームメイトより優れていた。予選でバルテリ・ボッタスよりいい結果を出し、決勝でも安定していた。
しかし終盤はリタイアがあり、次第にボッタスが優勢になってきた。それでもシーズン全体を見ると、今年はマッサにとって素晴らしいシーズンだったといえるだろう。
12.ダニール・クビアト(レッドブル・レーシング):6.8点
「自分でも満足はしていないはず」
レッドブルのシーズン序盤の苦戦が響き、クビアトは昨年まで所属していたトロロッソに乗るルーキーたちへの敗北を受け入れなければならなかった。
モナコではチームメイトのダニエル・リカルドをスタートで抜き、4位フィニッシュ、この好結果で波に乗り始めた。マシンの改善と共にクビアト自身のパフォーマンスも上向き、運の要素もあったものの、シーズン後半はリカルドを上回るポイントを稼いだ。
時に素晴らしい走りを見せたクビアトだが(特にスパとメキシコ)、もっとうまくやる余地があったことは自身が一番よく分かっていることだろう。
11.ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア):7点
「本来のレベルには届かず」
今年はF1では彼の見事な活躍が見られなかった。全体的にいい走りをしてはいたが、期待したほどのレベルには達しなかった。
ル・マン24時間レースで勝利した直後のオーストリアではウイリアムズのボッタスと戦ってみせた。このレースが彼にとっての今季ベストレースだろう。
シーズン後半にも堅実にポイントを稼ぎ続けたが、彼らしからぬミスも何度かあり(シンガポールとロシア)、VJM08のBスペック完全版が導入された後は、チームメイトのセルジオ・ペレスの陰に隠れてしまった。