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【今宮純】イタリアGPドライバー採点&短評

2015年9月8日

☆☆☆☆ フェリペ・マッサ
 モンツァ名物のひとつが、パドック入口でドライバーを待ちかまえる人だかり。日曜の朝、偶然メルセデス・ワゴンと出くわすとマッサ御一行だった。お父さんはサイン責め、息子さんはサンルーフを開けてはしゃぎっぱなし。本人がドアを開けて手を振り上げると「フェ―リッペ!」コールが。2010年、2014年に続く表彰台3位、やるときはやるマッサのラストスパートは巧妙だった。コース幅いっぱいの“ブロックライン”にバルテリ・ボッタスも引かざるを得なかった。

☆☆☆☆ ダニエル・リカルド
 最終ラップ、最後のパラボリカ、そこでエリクソンをかわした。残念ながら国際映像の画面はなし。モンツァでは、こういう名場面が多々あった。どういうトリックを駆使して抜いたのか、生で見た観客の特権だろう。19番手→8位、リカルドのオーバーテイク才能は現役トップレベルと言えるだろう。

☆☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン
 モンツァも完璧だった。ポール・トゥ・ウイン、全周回トップ、最速ラップ、F1ではめったにないグランドスラムを達成。イタリアGPで見たのは1990年アイルトン・セナ以来と記憶する。今季7連続ポールポジションで7勝。通算40勝、あとひとつでセバスチャン・ベッテル同様、セナの記録に並ぶ。あの人を追いかけて……それがハミルトンの内なるモチベーション。もしシンガポール、そして鈴鹿で抜いたら、かつてミハエル・シューマッハーが号泣したようにエモーショナルな心境になってしまうかもしれない。独り言だが、いまのルイスはアイルトン全盛期にかなり似てきた気がする。

☆☆☆☆☆ セバスチャン・ベッテル
 これをやりたくて、ここにきた──。フェラーリ移籍後、初モンツァで2位。表彰台ではじけたベッテル。先輩シューマッハーは1996年優勝、アロンソは2010年優勝、ライコネンは2007年3位。迎えられたエースには地元での「宿命」がある。FP1から、どのコーナーでも予選モード、インラップでも適当に流さない走りを感じた。「みんなに観られている」から、やりきるのが跳ね馬エースの矜持。これが実はものすごいプレッシャーになると1950年代から幾多のエースが言っている。25.042秒差の2位に日曜9万人、週末16万人のファンたちは満足。プレスルームから見ていて、今年は歓声や手拍子がエキゾースト音をかき消すほどだった。空中表彰台で有頂天のベッテル、二度とない初めてのフェラーリ母国戦で感動に酔う姿は、これまでのエースと一緒だった。





レース

6/8(土) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
6/9(日) フリー走行3回目 1:30〜2:30
予選 5:00〜
6/10(月) 決勝 3:00〜


ドライバーズランキング

※モナコGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン169
2位シャルル・ルクレール138
3位ランド・ノリス113
4位カルロス・サインツ108
5位セルジオ・ペレス107
6位オスカー・ピアストリ71
7位ジョージ・ラッセル54
8位ルイス・ハミルトン42
9位フェルナンド・アロンソ33
10位角田裕毅19

チームランキング

※モナコGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング276
2位スクーデリア・フェラーリ252
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム184
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム96
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム44
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム24
7位マネーグラム・ハースF1チーム7
8位ウイリアムズ・レーシング2
9位BWTアルピーヌF1チーム2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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