【無線ハイライト】間違った設定が直せない、ハミルトンが陥った無線規制の罠
2016年6月21日
ヨーロッパGPの25周目、10番グリッドから5位まで追い上げてきたルイス・ハミルトンが無線で叫んだ。
「エンジンが、あちこちでDe-rate(制限モード)になっている! 明らかに足枷になっている。解決策はないのか?」
チーム「何とかしようとしているところだ」
「ペースを上げなきゃいけないんだ!」
突然の異変に、メルセデスのピットでは調査作業が始まった。そして問題の原因はパワーユニットのプリセットセッティングである「ストラット」(ステアリング左下のロータリースイッチ)のデータ設定ミスにあることが判明した。しかし昨年から強化された無線規制のせいで、レースエンジニアのピーター・ボニントンは詳細をハミルトンに伝えることができなかった。
チーム「いま設定されているモードが原因のようだ」
「言ってる意味がわからないよ。何が間違っているのか、わからない」
首位を行くニコ・ロズベルグ車も同じデータ設定になっており、同様の問題が発生した。だが、こちらは「半周ほどで解決できて幸運だった。ルイスは見つけるのに12周ほど要してしまった」とトト・ウォルフは証言する。
間違った設定値のせいでERSのハーベスト(回収)とデプロイ(放出)のバランスが崩れ「ストレートで毎周0.2秒ほどを失った計算になる。ドライバーの心理的には、もっと失ったように感じたと言うべきだろう」と、ウォルフ。
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※中国GP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
※中国GP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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