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ハースF1『VF-24』:昨年終盤のアップデートが大きな役割「最初は後方だとしても正しい方向に進んでいる」と小松代表

2024年2月3日

 ハースF1チームは、2024年型マシン『VF-24』のデザインコンセプトは、2023年シーズン終盤のアメリカGPで導入したVF-23の改訂型パッケージによって確立されたと述べている。このアップグレードを入れたことで、『VF-24』の開発作業に遅れは出たものの、シーズンを通してより効率よく進化させていくことができることを、小松礼雄代表は期待している。


 ハースは2023年コンストラクターズ選手権で最下位10位と低迷。長くチーム代表を務めたギュンター・シュタイナーやテクニカルディレクター、シモーネ・レスタが去り、小松代表率いる新体制のもとで、2024年に巻き返しを図る。


 2月2日に『VF-24』のカラーリングを発表した際に、小松代表は、ニューマシンのコンセプトのもとになっているのは2023年型オースティンバージョンであると語った。

ハースF1の2024年型マシン『VF-24』のカラーリング


「物理的な変更に関しては、皆さんもご存知のとおり、オースティンでアップグレードを行い、それが今季型マシンへのコンセプトでした。サイドインパクトストラクチャー、ダクト、クーリングシステムの配置といった物理的な制約があり、完全な形での『VF-24』のコンセプトを採用することはできませんでしたが、今年、どういう方向性に向かうのか、私は正確に把握していました。オースティンではそのプレビューを披露したわけです」


『VF-24』で戦う2024年の目標について聞かれ、小松代表は、最初に持ち込む仕様のマシンには、それほど高い競争力はないと予想するものの、テストを効率的に活用し、ドライバーたちのフィードバックを今までよりもうまく生かして、開発を進めていくと述べた。

ハースF1チーム代表に就任した小松礼雄
ハースF1チーム代表に就任した小松礼雄


「バーレーンでのスタート地点では、私たちはグリッド最後方でないにしても、後方寄りの位置になると、今も思っています。ローンチスペックのマシンがバーレーンでは十分な速さを発揮しないであろう理由は、チームメンバーの質ではなく、スタートが遅れ、オースティンでのアップグレードのために2カ月作業を停止したためです。リソースをそちらに向けて、時間を失いました。ですが、チームは風洞で良い成果を得ているので、それはポジティブなことですし、特性の面では正しい方向に進んでいます」


「焦点となるのは、バーレーンのテストプログラムをうまく進行させて、テストから質の高いデータを得て、それをもとに、マシンの開発方向を分析し、理解できるようにすることです。つまり、『VF-24』の長所と短所を正確に理解し、マシンのアップデートを行うための首尾一貫したプランを立てます。それはこれまではなかったことです」


「ドライバーたちは、より強力な役割を果たすことになります。昨年、ドライバーからの主観的なフィードバックとして、マシンの弱点についての彼らの理解は明白でした。しかし、それをマシン開発プログラムに反映させることができませんでした。チーム内で行った変更により、この問題に対処することを目指します。ドライバーたちを開発の進捗により深く関与させ、何も逃さないようにしたいのです。エンジニアは多くのセンサーからすべてのデータを得ていますが、実際にマシンを走らせて、何が起きているかを感じるということは、私たちにはできません。そのため、ドライバーのフィードバックをより良く理解し、反応できるようにする必要があります」

マネーグラム・ハースF1チームの2024年型マシン『VF-24』のカラーリング


 2023年のVF-23は、予選では速さがあったものの、レースでパフォーマンスが失われる傾向にあった。問題点を理解するうえで、アメリカGPに持ち込んだアップグレードは役立ったという。シーズン終盤のアップグレードによって、今季型の開発作業は遅れたものの、プレシーズンテストで大きなサプライズに直面するリスクを減らすことができたと、小松代表は述べている。


「(オースティンで導入したアップグレード版マシンを作ることは)大変な作業であり、これによって『VF-24』の開発が遅れました。ですが、それをしなかったら、プレシーズンテストで大きなサプライズに直面して大きな痛手を受けた可能性があります。難しいバランスでした。オースティンのパッケージを作ったことで、『VF-24』のローンチバージョンを最大限に進化させられなかった可能性がありますが、同時に、私たちは、これからコースに送り出すものに対して、より大きな自信を持っています。バーレーンでのローンチカーは必ずしも注目を集めるようなものではないと現実的に考えています。ですが私たちは、『VF-24』の作業を行い、マシンを理解し、アップグレードを行うための正しい道筋を定義することに集中し、焦点を当てています」

マネーグラム・ハースF1チームの2024年型マシン『VF-24』のカラーリング


 ハースは11日(日)にシルバーストン・サーキットで『VF-24』をトラックデビューさせ、ニコ・ヒュルケンベルグがシェイクダウンを行う予定であることも明かしている。



(autosport web)




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