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【F1技術解説:第4&5戦】中団トップの座を争うアルピーヌとマクラーレンが導入した新フロア
2023年5月20日
各F1チームのアップデートをF1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。今回は、現在ランキング5位と6位に同点で並ぶマクラーレンとアルピーヌがアゼルバイジャン/マイアミの連戦に導入した新パーツに注目する。
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アルピーヌは第4戦アゼルバイジャンGPで、まったく新しいフロアを投入した。まずマシン正面から見ると、ベンチュリートンネル開口部のデザインが変更されているのがわかる。インレットの形状はより湾曲し(黄色矢印参照)、入口の垂直の仕切りの形状も変わっている(青矢印参照)。さらに外側のデフレクターは平坦でなくなり(赤矢印を比較)、少し短くなっている(白矢印参照)。
フロアエッジについては、下の画像での各矢印が示すように、数カ所で微妙に形状が変更されている。最も目につくのはリヤタイヤの前で、メルボルンまでは見られた段差がなくなり平坦になっている(黄色矢印参照)。さらに下側のデザインも一新された。テクニカルディレクター、マット・ハーマンによれば、「圧力分布を変更したことで、全体としてより大きなダウンフォースを発生させる」とのことだ。
しかし残念ながらアゼルバイジャンでの両ドライバーは信頼性の問題に見舞われ(ピエール・ガスリーは金曜と土曜に油圧漏れ、エステバン・オコンは金曜にトランスミッションの問題)、エンジニアたちはバクーに適したセットアップを見つけることも、アップデートを適切に評価することもできなかった。
それでも2連戦となったマイアミはほぼトラブルフリーの週末を送ることができ、予選ではガスリーが5番手、オコンが8番手と揃ってトップ10グリッドを獲得。全20台が完走した決勝レースでも、ガスリー8位、オコン9位と、望みうる最良の結果を出した。アップデートの効果は、一定程度出たと言っていいだろう。
マクラーレンもアゼルバイジャンでアルピーヌ同様、新しいフロアを導入した。特にフロアエッジに数々の改良を施した(各色の矢印参照)。「スプリントフォーマットのため走行時間は限られたものだったが、より有益な開発を行うための作業ベースという意味で、一歩前進できた」と、アンドレア・ステラ代表は評価していた。
ランド・ノリスは、「バクー市街地サーキットの特徴である低速コーナーでは、新機能のパッケージはあまり役に立たなかった。でもマイアミでは、中速コーナーでアップデートによるタイム短縮がより大きくなるはずだ」と、期待を語っていた。
しかしマイアミでは終始グリップ不足を訴え、予選はノリス16番手、オスカー・ピアストリは19番手に沈む。さらにレースではノリスがスタート早々にニック・デ・フリースに追突されてダメージを負ったことを除いても、戦闘力不足は明らか。17位と19位という、アルピーヌとは対照的な結果に終わった。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | ランド・ノリス | 44 |
2位 | マックス・フェルスタッペン | 36 |
3位 | ジョージ・ラッセル | 35 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 34 |
5位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 22 |
6位 | アレクサンダー・アルボン | 16 |
7位 | エステバン・オコン | 10 |
8位 | ランス・ストロール | 10 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 9 |
10位 | シャルル・ルクレール | 8 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 78 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 57 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 36 |
4位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
5位 | スクーデリア・フェラーリHP | 17 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 14 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |
9位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 3 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |

