【動画】レッドブルF1とフェルスタッペンがサーキット1周の“瞬き回数”を検証。驚きの結果が判明
2023年4月10日
F1ドライバーたちは、最高速度300km/hオーバーという驚異的なスピード領域でマシンをコントロールすることが求められる。おそらく彼ら以上に『瞬き(まばたき)をする暇もない』という言葉を身を持って知る人はいないだろう。では実際のところ、彼らはいったいいつ瞬きをしているのだろうか。レッドブルがマックス・フェルスタッペンとともに検証を行った。
実験では、フェルスタッペンがシミュレーターでバーレーン・インターナショナル・サーキットを1周する間に、何回瞬きをしたのかが計測される。アタック中はシミュレータードライバーのセバスチャン・ジョブによるコース解説が付けられ、フェルスタッペンのペダルワークを撮影するためのカメラも設置。さらに彼の目元を映した『瞬きカメラ』の映像も準備された。
結果は驚くべきものだった。1周のアタックを終える1分30秒の間に、彼が目をつむったのはわずか4回。一般的に人間は3秒に1回は瞬きしていると言われているため、これは極めて少ない数だ。
そして『瞬きカメラ』の映像を注意深く見てみると、さらなる事実が判明する。フェルスタッペンは確かに4回瞬きをしているのだが、それはすべてストレートの途中だった。彼はコーナリング時やブレーキング中には必ず目を開いてモニターを注視していたのだ。
おそらくこれは偶然ではない。人間が1回瞬きをすると、約0.3秒に渡って視覚からの情報が失われると言われている。仮にストレートエンドに時速300km/hでさしかかっているときにこれを行うと、ドライバーはこの0.3秒の間に約25mも進んでしまう。これでは正確にブレーキングポイントを捉えることはできない。おそらくフェルスタッペンは無意識にそうなるのを避けて、比較的余裕のあるストレートの中盤で瞬きをしているのだ。
『一瞬』や『瞬く間』のように、瞬きは極めて短い間を例える意味でも使われる。しかし、1000分の1秒を争うF1ドライバーにとって0.3秒は決して『一瞬』ではない。F1ドライバーがいかに常人離れした身体能力を持っているかは、瞬きひとつからも見えてくるのだ。
■Does Max Verstappen ever blink? | Oracle Virtual Laps at BahrainGP
(autosport web)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |