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【F1第3戦無線レビュー】混乱のなかでペナルティを科されたサインツ「受け入れられない。僕の言い分を聞くまで待つべきだ」

2023年4月10日

 2023年F1第3戦オーストラリアGPは、レース中に赤旗が3度も出される大波乱のレースとなった。完走台数は12台というサバイバルレースを乗り切り角田裕毅も今季初入賞を記録したが、誰にとっても一筋縄ではいかない展開だった。オーストラリアGPを無線とともに振り返る。


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 レース中に3回、チェッカー直後の観客乱入でさらにもう1回と、計4回の赤旗が出された大波乱のオーストラリアGP。赤旗中断の妥当性、出すタイミングでも物議を醸したレースだった。


 スタート直後、メルセデスの2台がポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抜いていく背後で、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がランス・ストロール(アストンマーティン)に接触され、早々にリタイアを喫した。


(1周目)
ルクレール:おしまいだ。ランスが僕の右後輪に接触した


2023年F1第3戦オーストラリアGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)が接触によりリタイア
2023年F1第3戦オーストラリアGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)が接触によりリタイア


 一方、首位に立ったジョージ・ラッセル(メルセデス)はルイス・ハミルトン(メルセデス)の猛追を受け、こんな不満を漏らした。


(7周目)
ラッセル:うまくマネージしろってことだったけど、チームメイトに迫られてるんだけど。どうしたらいいんだ。こうなったら、僕も本気でプッシュする!


 そんななか、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が7周目に単独クラッシュしてしまう。


ジェームス・アーウィン:アレックス、大丈夫か?
アルボン:僕は大丈夫だ


アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2023年F1第3戦オーストラリアGP 7周目にクラッシュしたアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)


 まだ土煙が巻き上がっている事故直後に通過したのが、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)だった。


ヒュルケンベルグ:恐かった〜。雲のなかにウイリアムズがいて、全然見えなかったよ
ゲイリー・ギャノン:きわどかったね。彼は大丈夫。クルマから出てる


 当初はセーフティカー(SC)だったが、最終的に赤旗に切り替えられた。これで割りを食ったのが、SC導入直後にピットインした首位のラッセル、4番手のカルロス・サインツ(フェラーリ)、そして12番手のケビン・マグヌッセン(ハース)だった。これで3人は7番手、11番手、18番手と、大きく順位を落としてしまう。


リカルド・アダミ:赤旗だ
サインツ:ノー! ノー!


トト・ウォルフ代表:ジョージ、申し訳ない。完全にやられた。でもまだ表彰台は、十分可能だ
ラッセル:君たちのせいじゃないよ。ピットイン自体は、的確だった


 再開後はフェルスタッペンが首位を奪い返し、ピットレーンスタートのセルジオ・ペレス(レッドブル)も7番手まで順位を上げていった。


 そして終盤53周目、12番手走行中のマグヌッセンがウォールにヒットした。


(54周目)
マーク・スレード(→マグヌッセン):ダメージを受けてる。リヤサスが壊れた。


 この事故でも、まずSCが導入。その間にバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、角田裕毅(アルファタウリ)らがピットに向かう。SCのまま事故車排除と思われたが、2度目の赤旗中断となった。


(56周目)
ジャンピエロ・ランビアーゼ:赤旗だ。そのままピットに向かうんだ
フェルスタッペン:ええ! 赤旗だって?


フェルナンド・アロンソ:何だって?
クリス・クローニン:そうなんだ。赤旗だ。あと1周か、2周しかないんだけどね


 57周目からの再開直後、3番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はサインツに追突されコースオフを喫する。さらにアルピーヌの2台の同士討ちなど、アクシデントが多発。3度目の赤旗中断となった。これでアロンソの3位表彰台は、絶望かと思われた。


2023年F1第3戦オーストラリアGP カルロス・サインツ(フェラーリ)がフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に接触
2023年F1第3戦オーストラリアGP カルロス・サインツ(フェラーリ)がフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に接触


アロンソ:なんて馬鹿げたルールだ。あそこで赤旗なんて
クローニン:同感だよ
アロンソ:でもスタート前の順位に戻るかもね。昨年のシルバーストンみたいに
クローニン:そうなるのを期待しているし、そのつもりで準備中だ。車体にダメージは?
アロンソ:大丈夫だ。問題ない。とにかく(順位の戻しを)確認してくれ。絶対にそうなるべきだよ


 そしてサインツは事故の責任を問われ、5秒ペナルティを科されてしまう。


アダミ:5秒ペナルティだ。
サインツ:ありえないよ、リッキー。入賞圏外になるなんて。とても受け入れられない。少なくともレース終了まで待つべきなんだ。そこで僕の言い分を聞くまでね
アダミ:了解した
サインツ:そうじゃなくてさ。頼むよ、頼むよ。このペナルティは厳しすぎる。僕たちは3番手と4番手を走ってたんだよ。それがたった1周の事故で、ポイント圏外だ。


 この後サインツは、「プリーズ!」を4回連呼。しかし5秒ペナルティは覆らず、サインツは12位完走に終わった。


 一方、多重事故を切り抜けたヒュルケンベルグは4番手に。角田も5番手に大躍進した。


ヒュルケンベルグ:角田が僕の後ろにいるの? マジか
ギャノン:マジだよ
ヒュルケンベルグ:ものすごいジャンプアップしたわけだ
ギャノン:ああ。だが残念だけど順位は戻ることになった。理由はわからない


 そして残り1周はSC先導となり、フェルスタッペンがオーストラリアGP初優勝を遂げた。


ランビアーゼ:よくやった!
フェルスタッペン:そうだね。けっこう時間がかかってしまったけど、勝ちは勝ちだ
クリスチャン・ホーナー代表:ここで僕らが勝ったのは2011年以来だし、きみの初勝利だ。おめでとう!


 4位は幻になったものの、ヒュルケンベルグは7位でF1復帰後初入賞を果たした。しかしマシンに異常が発生する。


ヒュルケンベルグ:何かおかしい。ギヤのシンクロか、何かだと思うけど。
ギャノン:クルマをすぐに止めるんだ。すぐにだ! 安全な場所に止めてP1、5秒待ってP0だ。そしてERSジャンプで脱出だ。まだ危険だからね


 普通に走行している時のモードがP2。コース上でマシンを止める場合、まずP1に切り替え、P0で完全シャットオフになる。それでもまだ感電の危険があるので、飛び降りろと指示が出た


 16番グリッドスタートのピアストリもサバイバルレースを生き残り、自国レースでF1初入賞を遂げた。


トム・スタラード:サインツの5秒以内にいるから、きみは8位のはずだ。よくやった。自国レースでポイント獲得だ。
ピアストリ:クール! 初入賞だ! しかもホームレースで。ありがとう! 僕自身は、キャリアベストのレースじゃなかったけどね。メルボルンのファンにも感謝だ



(取材・まとめ 柴田久仁夫)




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ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン77
2位セルジオ・ペレス64
3位シャルル・ルクレール59
4位カルロス・サインツ55
5位ランド・ノリス37
6位オスカー・ピアストリ32
7位ジョージ・ラッセル24
8位フェルナンド・アロンソ24
9位ルイス・ハミルトン10
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※日本GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング141
2位スクーデリア・フェラーリ120
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム69
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム34
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム33
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム4
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー0
10位BWTアルピーヌF1チーム0

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