最新記事
- レーシングブルズがF1イギリスGP用スペシャル...
- 2025年F1第12戦イギリスGP TV放送&タイムス...
- ザウバー、イギリスに新拠点をオープン。スイ...
- アルピーヌ、リザーブのポール・アーロンをザ...
- F1 Topic:ローソンの6位入賞を支えた岩佐歩...
- F1の2026年プレシーズンテスト日程が決定、開...
- 「こういうマシンを用意してもらえたことに感...
- 「勇気ある決断で1ストップ戦略を選択した」...
- ハースF1のグッドウッド初参加が決定。チーム...
- 「タイヤが溶けていく感じ」スタート後の好感...
- クラッシュのアントネッリに、次戦3グリッド...
- 【F1第11戦決勝の要点】アロンソが3戦連続入...
F1技術解説:サウジアラビアGP(1)レッドブルが導入したビームウイングと、明らかになったトランスミッションへの不安
2023年3月29日
2023年F1第2戦サウジアラビアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。第1回では、圧倒的速さを示すレッドブルRB19の弱点に焦点を当てた。
────────────────────────────────
開幕2戦を終えて、レッドブルの優位は確かなものとなった。それはどこから来るのか? そしてレッドブルに次ぐベストマシンはアストンマーティンか、フェラーリなのか。それとも?
レッドブルRB19の戦闘力はライバルたちを大きく引き離しており、マックス・フェルスタッペンも「タイトル争いはわれわれ二人の間で演じられる」と、早くも言っている。実際、開幕2戦で2回のポールポジションと2回のワンツーフィニッシュを獲得し、アストンマーティンとメルセデスに49ポイント、フェラーリには61ポイントの差をつけている。ライバルたちがあり得ないような進化を遂げない限り、レッドブルに追いつくのは難しいと考えるべきだろう。
超高速の第2戦ジェッダ市街地サーキットでは、できるだけ空気抵抗を少なくする必要がある。そのためレッドブルはライバル同様、開幕戦バーレーンよりも角度の少ないウイングを搭載。さらにドラッグを減らすため、シングルエレメントのビームウイングも投入した(下写真の黄色矢印)。一方ライバルたちは、2枚目のフラップを改良しただけだった。
RB19は昨年型のRB18同様、フロア下で十分なダウンフォースを発生することで、大きなリヤウイングが不要だ。そのおかげで、より高いトップスピードを実現している。
■レースをリードしながら、信頼性に懸念を示したペレス
しかしRB19は速い一方で、壊れやすい。2レースともライバルを大きく引き離して勝利したが、薄氷の完走だった。トラブルが顕在化したサウジアラビア以前、すでにバーレーンの決勝レースで、エンジニアたちは二人のドライバーにスロットルを緩めるよう指示を出していた。
「バーレーンでは幸運にも大きなリードがあった」とセルジオ・ペレスは振り返る。「もし最後までプッシュしなければならなかったら、おそらく完走できなかった。信頼性に関する問題が、少なからずあるということだ」
レッドブルのアキレス腱はトランスミッションである。サウジアラビアでは金曜日の朝にペレスのマシンに、そして翌日にはフェルスタッペンのマシンに新しいギヤボックスが載せられた。それにもかかわらずフェルスタッペンはQ2でドライブシャフトのトラブルに見舞われ、メカニックたちはバーレーンで使用したギヤボックスを取り付け直さなければならなかった。さらに決勝レースでも、二人は終盤にマシンのリヤから振動を聞いている。
そのためペレスは担当エンジニアのヒュー・バードに、「なぜ僕とマックスは最後まで、無意味にプッシュしないといけないんだ」と、訊いている。いうまでもなく信頼性の不安を理由に、フェルスタッペンにペースダウンを求めたのだった。
フェルスタッペンはチームの指示を無視して攻め続けたが、ペレスとの差をコンマ9秒縮めるのに12周を要し、最終的に2位に甘んじた。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース
6/27(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
6/28(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
6/29(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

