F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

マクラーレンF1『MCL60』の実車はレッドブルの空力哲学を踏襲か。60周年記念イヤーは命名規則と体制を変更

2023年2月15日

 マクラーレンF1が現地時間2月13日にイギリス・ウォーキングにあるマクラーレン・テクノロジー・センターで新車発表会を開催した。


 マクラーレンの新車はロン・デニス時代にマクラーレン・プロジェクト4(マールボロ・プロジェクト4という説もある)の頭文字をとった『MP4』が使用され、MP4/1(1981年)からMP4-31(2016年/1997年のMP4-12よりスラッシュからハイフンに変更)が冠された。


 デニスがマクラーレンを去った後の2017年からはモデルネームが、MP4からマクラーレンの頭文字となる『MCL』に変更。2017年のマシンにはMCL32が使用され、2022年のマシンにはMCL36Aが命名されていた。


 通常であれば、2023年のマシンには『MCL37』が付けられる予定だったが、マクラーレンはチーム創設60周年を記念し、『MCL60』を採用した。


 すでにここまでハース、レッドブル、ウイリアムズ、アルファロメオ、アルファタウリの5チームが新車発表のセレモニーを行い、このマクラーレンから後半戦に突入。前半戦はアルファロメオの除く4チームがカラーリングのみの発表だった。マクラーレンにとって37作目となった新車の発表会に登場するのは、どんなデザインになっているのか。だが、壇上に現れたマシンのフォルムは昨年の最終戦アブダビGPを走ったMCL36Aとほとんど同じだった。

マクラーレン・テクノロジー・センターで開催された2023年型『MCL60』の発表会
マクラーレン・テクノロジー・センターで開催された2023年型『MCL60』の発表会


 ただし、MCL36Aは昨シーズン中、グリッド上で大きく進化を遂げたマシンのひとつで、最終戦アブダビGPを走ったMCL36Aは開幕戦バーレーンGPのものとは似て非なるものだった。最も大きく変更が加えられたエリアがサイドポンツーンで、最終的にはレッドブルのRB18とかなり似た外見となっていた。


 サイドポンツーンの形状はそのマシンの空力哲学が垣間見えるエリア。マクラーレンはサスペンションもフロントがプルロッドでリヤがプッシュロッド方式というレッドブルとまったく同じシステムを採用している。現在のF1のサスペンションは空力的な要素が占める割合が大きいことを考えると、マクラーレンがレッドブル型の空力哲学を追従するのは、ごく自然な流れでもある。


 したがって、この後、バーレーンのプレシーズンテストまでに行われるであろうシェイクダウンに登場してくるMCL60の実車は、MCL36Aを進化させたものであり、それはレッドブルの空力コンセプトを踏襲した外見になっているものと考えられる。


 この新車発表イベントでは、マシンのカラーリング以外にもふたつの新しい顔が登場した。ひとりは、アンドレアス・ザイドルからチーム代表の座を引き継いだアンドレア・ステラ。もうひとりは、ダニエル・リカルドに代わって加入したルーキーのオスカー・ピアストリだ。


 マクラーレンにとって60年目のシーズンとなる2023年は、伝統と改革が融合した2022年までとは異なる新しいシーズンとなることだろう。

ランド・ノリス&オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
ランド・ノリス&オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

マクラーレンF1の2023年型マシン『MCL60』の発表会に登壇したザク・ブラウンとアンドレア・ステラ
マクラーレンF1の2023年型マシン『MCL60』の発表会に登壇したザク・ブラウンとアンドレア・ステラ

マクラーレンF1チームの2023年型マシン『MCL60』
マクラーレンF1チームの2023年型マシン『MCL60』

マクラーレンF1チームの2023年型マシン『MCL60』
マクラーレンF1チームの2023年型マシン『MCL60』



(Masahiro Owari)




レース

4/19(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
4/20(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/21(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※中国GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン110
2位セルジオ・ペレス85
3位シャルル・ルクレール76
4位カルロス・サインツ69
5位ランド・ノリス58
6位オスカー・ピアストリ38
7位ジョージ・ラッセル33
8位フェルナンド・アロンソ31
9位ルイス・ハミルトン19
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※中国GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング195
2位スクーデリア・フェラーリ151
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム5
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位BWTアルピーヌF1チーム0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第5戦中国GP 4/21
第6戦マイアミGP 5/5
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.3 第2戦サウジアラビアGP&第3戦オーストラリアGP