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F1技術解説:アブダビGP(2)ヤス・マリーナ・サーキットの特性に苦しめられたメルセデスW13

2022年12月1日

 2022年F1第22戦アブダビGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。第1回「タイヤに厳しいはずのフェラーリがレッドブル/ペレスに勝てた理由」 に続く今回は、ブラジルGPで輝いたメルセデスが失速した理由を探る。


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 メルセデスは、前戦ブラジルGPで見せたようなパフォーマンスをアブダビでは発揮できなかった。ジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトンが1-2フィニッシュを果たしたあのレースの再現が、なぜアブダビではできなかったのだろう。


 その理由は、実にシンプルだ。インテルラゴスやメキシコシティとは異なり、ヤス・マリーナ・サーキットは、W13のようなドラッグ(前面からの空気抵抗)の大きいマシンが致命的なハンデキャップを負うコースなのだ。

2022年F1第22戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2022年F1第22戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 フリー走行でのハミルトンとラッセルは、ダウンフォースを削ったリヤウイングで走行したものの、セクター1、2のストレートで速くなった分よりも、セクター3のオーバーステアによるタイムロスの方が大きかった。


 そのため二日目以降はリヤウイングをより立てた仕様に戻した結果、ラップタイムは速くなり、タイヤを保護することにも成功した。もしレース中のタイヤの劣化が予想以上に酷かったら、ライバルたちは2回ストップをせざるを得ず、メルセデス勢は1回ストップで戦いを挑むこともできたかもしれない。しかし実際にはタイヤの劣化は普通のレベルで、そのためメルセデスは上位争いには絡めなかった。


 一方でシーズン前半に抱えていた問題、ポーパシング(激しい縦揺れ現象)が、バンピーな路面で再発した。そのためメルセデスのエンジニアたちはマシンの地上高を上げた結果、高速コーナーでのパフォーマンスが犠牲になってしまったのだった。

2022年F1第22戦アブダビGP ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセル(メルセデス)
2022年F1第22戦アブダビGP ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセル(メルセデス)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)




レース

4/19(金) フリー走行 12:30〜13:30
スプリント予選 16:30〜17:14
4/20(土) スプリント 12:00〜13:00
予選 16:00〜
4/21(日) 決勝 16:00〜


ドライバーズランキング

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3位シャルル・ルクレール59
4位カルロス・サインツ55
5位ランド・ノリス37
6位オスカー・ピアストリ32
7位ジョージ・ラッセル24
8位フェルナンド・アロンソ24
9位ルイス・ハミルトン10
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※日本GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング141
2位スクーデリア・フェラーリ120
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム69
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム34
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム33
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム4
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー0
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