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赤旗の波乱と雨を味方にマグヌッセンとハースが初ポールを獲得。フェラーリは痛恨のタイヤ選択ミス【予選レポート/F1第21戦】
2022年11月12日
2022年F1第21戦ブラジルGPの予選が行われ、ハースのケビン・マグヌッセンがキャリア初のポールポジションを獲得した。今回のポールポジションは、ハースF1チームにとっても初となる。予選2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は19番手だった。
2時間前に終了したFP1は晴天に恵まれたが、その後急速に天候は悪化。弱い降雨が、何度か訪れた。現地時間午後4時からの予選は、気温19.2度、路面温度26.9度、天候曇りというコンディションで始まった。路面はうっすらと濡れており、各車インターミディエイトタイヤで出て行った。フェラーリ陣営は、「10分後に再び雨」と、ふたりのドライバーに告げている。その予報通りなら、降雨までに勝負が決まることになる。
まずはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が、1分18秒723でトップに。カルロス・サインツ(フェラーリ)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ラッセル、そして角田が続いた。ルイス・ハミルトン(メルセデス)は12番手止まりだ。
開始後7分に、フェルスタッペンが1分18秒495で首位に立った。全20台がコースに出て、かなり混み合っている。最後にコースインしたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が、1分18秒412で首位を奪った。「乾いているところと濡れてるところが混じってて、(レイン)タイヤがすぐにダメになる」と、この時点で7番手のランド・ノリス(マクラーレン)が訴える。
残り7分で、ガスリーが真っ先にソフトタイヤに履き替えるギャンブルに出た。ウイリアムズの2台、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)も続く。そしてガスリーが区間最速を更新しながら、1分17秒626のトップタイムを叩き出した。残り3分までには、全車がソフトを装着。上位の順位が、目まぐるしく入れ替わる展開となった。
最終的にQ1最速は、1分13秒106のノリス。2番手ハミルトン、3番手アロンソ、4番手ベッテル、5番手セルジオ・ペレス(レッドブル)、6番手フェルスタッペン、7番手マグヌッセン、8番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、9番手ガスリー、10番手ランス・ストロール(アストンマーティン)。フェラーリ勢はタイヤ交換のタイミングが遅く、さらに渋滞にはまったこともあって、ルクレール12番手、サインツ14番手で、からくもQ2に進んだ。
Q1落ちはニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)、周冠宇(アルファロメオ)、ボッタス、角田、ミック・シューマッハー(ハース)だった。
Q2は全15台が、開始後すぐにソフトでコースイン。降雨の前に、ドライタイヤでタイムを出しておこうということだ。Q1最速のノリスが、Q2でもフェルスタッペンを0.099秒しのいでトップに立った。ガスリー3番手、アロンソ、ルクレール、アルボンが続く。
開始後5分、「ターン4で、バイザーに雨粒が」とエステバン・オコン(アルピーヌ)。南東から、雨が降り出したようだ。それでもフェルスタッペンは1分11秒318で、首位の座を奪った。雨が降り始めるなか、メルセデス勢はラッセル13番手、ハミルトン15番手。2台揃ってQ2落ちかと思われたが、3、4番手のタイムを叩き出した。
ちょい濡れのコンディションのなか、フェルスタッペンが1分10秒881と最速タイムを更新。このセッションをトップで終えた。2番手サインツ、3番手ルクレール、4番手ラッセル、5番手ノリス、6番手アロンソ、7番手マグヌッセン、8番手ペレス、9番手ハミルトン、10番手オコン。Q2落ちはアルボン、ガスリー、ベッテル、リカルド、ストロールだった。
Q3は9台がソフト、なぜかルクレールだけはインターで出て行った。その思いはルクレール本人が一番感じているようで、「僕だけインターなの?」と問いかけた。明らかにペースが遅く、アタックしないままピットへ。すぐにソフトに履き替えた。
開始後4分、ラッセルが3番手タイムを出した直後にターン4でコースオフ。セッションは赤旗中断となった。この時点で暫定ポールはマグヌッセン。出遅れたルクレールはタイムが出せず、最下位10番手だ。
16時59分にセッション再開されたが、雨足は強くなっている。ペレスだけが、インターを履いて出て行った。そのペレスもアタックしないまま、ピットに戻った。雨は止まず、セッションはこのまま終了。マグヌッセン、そしてハースの初ポールポジションが確定した瞬間、ハースのガレージ内で歓喜が爆発した。
2番手フェルスタッペン、3番手ラッセル、4番手ノリス、5番手サインツ、6番手オコン、7番手アロンソ、8番手ハミルトン、9番手ペレス。そして10番手が、ノータイムのルクレールだった。
(取材・文 柴田久仁夫)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 44 |
2位 | セルジオ・ペレス | 43 |
3位 | フェルナンド・アロンソ | 30 |
4位 | カルロス・サインツ | 20 |
5位 | ルイス・ハミルトン | 20 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 18 |
7位 | ランス・ストロール | 8 |
8位 | シャルル・ルクレール | 6 |
9位 | バルテリ・ボッタス | 4 |
10位 | エステバン・オコン | 4 |

1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 87 |
2位 | アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム | 38 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 38 |
4位 | スクーデリア・フェラーリ | 26 |
5位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
6位 | アルファロメオF1チーム・ステーク | 4 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 1 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 1 |
9位 | スクーデリア・アルファタウリ | 0 |
10位 | マクラーレンF1チーム | 0 |

第2戦 | サウジアラビアGP | 3/19 |
第3戦 | オーストラリアGP | 4/2 |
第4戦 | アゼルバイジャンGP | 4/30 |
第5戦 | マイアミGP | 5/7 |
第6戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/21 |

