F1の2022年第3四半期は、放映権とスポンサーシップの拡大により約1100億円の収益を記録。一方でコストの増加も
2022年11月7日
最新の財務報告書によると、F1は成長モードを維持している。新型コロナウイルスの流行が収束しているなか、2022年第三四半期は2021年の同期と比べ、総収入に改善が見られている。
7月初めから9月末までに、フォーミュラ・ワン・グループは7億1500万ドル(約1100億円)の収益を上げた。対して2021年同期の収益は6億6800万ドル(約979億円)だった。ただし、コストの増加により、グループ全体の減価償却費および償却前の営業利益は1億7600万ドル(約258億円)から1億5800万ドル(約232億円)に減少した。これら比較対象の四半期には、同様に7レースが開催されたことに留意すべきだろう。
「2022年第3四半期における第一のF1収益の増加要因は、放映権とスポンサーシップの拡大だが、レースプロモーション収益の減少によって部分的に相殺された」とF1は財務報告書で述べている。
「レースプロモーション収益の減少は、開催されたさまざまなイベントの組み合わせから発生する料金の低下と、前年同期にはヨーロッパ以外で1レース(ロシアGP)が開催されたためだ」
「放映権料の増加は『F1 TV』のサブスクリプション収益が伸びたことと、新規契約および契約更新にもとづいて料金が増加したことによる。また、スポンサー収益の増加は、新規スポンサーの追加によるものだ」
F1の第3四半期のコスト上昇について、フォーミュラ・ワン・グループは次のように述べている。
「第3四半期にコストが増加した原因は、前年同期と比較してパドッククラブのホスピタリティ来場者が増加したこと、パドッククラブイベントがひとつ追加されたためだ。さらに、F1のその他の収益コストの増加は、F1の第一の収益源に関連する手数料とパートナーサービスコストの増加、およびF2とF3関連のコストの増加による」
「第3四半期の販売費および一般管理費の増加は、人件費およびITコストの上昇、および法務費用とその他の顧問料の増加が要因だ」
F1の社長兼最高経営責任者のステファノ・ドメニカリは、次のようにコメントしている。
「F1は2022年に、決算結果、ファンへの取り組み、コースでの催しなど、あらゆる分野で成果を上げている。コース上で戦うドライバーとチームとともに、力強いシーズンフィニッシュになることを楽しみにしている」
「2023年のカレンダーでは、待望のラスベガスGPを含む、史上最多の24戦の開催を発表できることをうれしく思う。また、我々は複数年にわたる大幅な放送契約の更新についても発表した。魅力的なレートによってESPNとともにアメリカの、およびSkyとともに三大ヨーロッパ市場における関係を拡大するものだ」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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