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F1第14戦木曜会見:「ジュニア時代から“いつかは”と思っていた」メルセデス昇格を喜ぶラッセル。ライバル心も隠さず
2021年9月11日
2021年F1第14戦イタリアGPの始まる数日前、来季のドライバーラインアップの目玉ともいうべき人事が発表された。ウイリアムズのジョージ・ラッセルがメルセデスに昇格を果たしたのは予想通りだった。しかしバルテリ・ボッタス(メルセデス)のアルファロメオ入りは、このチームのフェラーリ色の強さからいえば、意外な移籍だったといえる。
なので木曜会見に出席したボッタスに対しても、まずは「なぜアルファロメオだったのか」という質問が飛んだ。
──来季の移籍先が決まりました。なぜアルファロメオだったのですか?
ボッタス:エキサイティングな選択だからだ。偉大な歴史のあるブランドだし、今のチーム自体も明るい未来が待っていると確信できたからね。もちろんやるべきことは多いが、準備はできているよ。
──他のチームとも話をしましたか?
ボッタス:ああ。いろいろとね。そして最終的に、アルファロメオが正しい選択肢だという結論に落ち着いた。
ここでいう他チームに、ウイリアムズが入っていたことはまちがいないだろう。普通に考えれば、ラッセルとのスワップの形で古巣に戻るのが順当だからだ。しかしボッタスの口からは、「なぜアルファロメオなのか」という疑問への本当の答えはついに出なかった。
──これまで5年間トップチームに所属し、9勝を挙げました。来季はどんな活躍ができると予想していますか。
ボッタス:5年間はあっという間だったね。そして来年で、F1も10年目だ。メルセデスでの歳月は、本当に素晴らしかった。もちろん来年は、勝利を狙える可能性は非常に低い。でも技術レギュレーションも大きく変わるしね。誰も来年のことは、わからないはずだ。
──メルセデスでの残りのレースは、どんなふうに送りたいですか?
ボッタス:コンストラクターズタイトルはぜひ防衛したいし、僕自身はあと何勝かしたいところだね。ルイスと一緒にレースをしたのは本当に楽しい思い出だったし、最後までエンジョイするつもりだよ。
──すでにスパの前に、ドライバー変更は聞かされていたとのことです。事実ですか。
ボッタス:個人的なことだし詳細は控えるけど、スパの前に、すでに来季どうなるかは知っていたよ。ハンガリーの後、スパの前に決断が下されたということだ。
──ハミルトンのチームメイトとして、ずっと影の存在でした。そのことをどう思っていますか。
ボッタス:影の存在。ふたりの成績を比較すれば、確かにその通りだ。でもそれについて、とやかくいうつもりはない。ここ数年はずっと、チームのために戦うことにやりがいを感じてきたしね。今年は残念ながらドライバーズタイトルの可能性は早くもなくなってしまったけど、その分コンストラクターズ選手権の方に全力を注ぐよ。
■ハミルトンは「チームメイトになれてうれしいと言ってくれた」
一方、メルセデスへの昇格が決まったラッセルは、ルイス・ハミルトンを偉大なチャンピオンとして尊重しつつも、ライバル心もあえて隠そうとしなかった。
──メルセデス移籍が決まって、幸せですか?
ラッセル:もちろんだよ。ジュニアチーム時代からずっと、「いつかは」って思っていたからね。
──7度の世界チャンピオンと一緒に走るのは、とてつもないチャレンジだと思います。どんな準備をするつもりですか。
ラッセル:もちろん簡単じゃないだろうことは覚悟してる。ルイスは現役最高というだけじゃなくて、F1の歴史に残るドライバーだ。だからこそ彼から学べることも山のようにあるはず。そこも今は、すごく楽しみだよ。来季は技術レギュレーションが大きく変わるから、いつも以上にふたりのドライバーの協力が重要だろうしね。
──移籍が決まってから、ハミルトンとは話しましたか?
ラッセル:うん、今週になってから。おめでとうと祝福してくれて、チームメイトになれてうれしいと言ってくれたよ。
──ハミルトンはこれまで、フェルナンド・アロンソやニコ・ロズベルグといったチームメイトたちと緊張関係にありました。トト・ウォルフ代表は「ラッセルとはそういう関係にならないようにする」と言っていました。あなた自身は、どう対応するつもりですか。
ラッセル:メルセデス上層部は、その点の経験は非常に豊かだ。ほとんどの場合、公平かつ断固たる決断をしてきた。来季以降もそれは変わらないと信じているし、なので僕は彼らに任せるだけだ。
──とはいえ同じ車に乗るハミルトンを打ち負かしたいという欲求は、もちろんありますよね? それともナンバー2待遇に甘んじる用意がある?
ラッセル:その点については、僕はまったく明快だよ。繰り返すけど、メルセデスはふたりのドライバーにいつもベストの機会を与えてくれてる。そして僕は自分自身を強く信じている。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |