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F1技術解説ハンガリーGP(1)なぜレッドブルはメルセデスより0.4秒も遅かったのか

2021年8月16日

 2021年F1第11戦ハンガリーGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点について解説する。今回は、レッドブルが予選でメルセデスに敗れた背景について推察する。


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 最大限のダウンフォースを必要とするハンガロリンクでは、レッドブル・ホンダが最速のはずだった。ところが実際にはメルセデスの2台がスターティンググリッドのフロントロウを独占。マックス・フェルスタッペンは予選3番手に終わった。


 確かに1年前のハンガリーGPでもメルセデスがグリッド1-2を占め、レースでもルイス・ハミルトンが完勝している。しかしレッドブルの苦戦は主に、RB16の不安定な挙動によるものだった。今季の改良型RB16Bでは、その欠点は完全に克服されたはずだった。ところが奇妙なことにこの週末に限っては、去年の車に逆戻りした印象だ。特に長く回り込む低速コーナーでのアンダーステア傾向が目立った。


 その欠点を克服するために、レースエンジニアたちはリヤウイングをより寝かせる変更を施した。これによって直線での最高速を大きく稼ぐというよりも、相対的にフロントのダウンフォース量を増すことでアンダー傾向を消すことを狙った。


 しかしリヤウイングでのダウンフォースを減らすのは、ハンガロリングのような低速サーキットではパフォーマンスの低下に直結する。ここまで完璧だったマシン前後のバランスも狂っていたのは、フェルスタッペンがひっきりなしにステアリングを修正していた車載映像からも明らかだろう。予選Q3でハミルトンにコンマ4秒もの大差をつけられたのは、この週末の車体性能がメルセデスに劣っていたからだったのだ。



2021年F1第11戦ハンガリーGP レッドブルRB16Bリヤウイング比較
2021年F1第11戦ハンガリーGP レッドブルRB16Bリヤウイング比較

(上記リヤウイングの写真は、上がフリー走行、2番目が予選時のもの。より寝かせたメインプレートの仕様になっているのがよくわかる)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)




レース

4/19(金) フリー走行 12:30〜13:30
スプリント予選 16:30〜17:14
4/20(土) スプリント 12:00〜13:00
予選 16:00〜
4/21(日) 決勝 16:00〜


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン77
2位セルジオ・ペレス64
3位シャルル・ルクレール59
4位カルロス・サインツ55
5位ランド・ノリス37
6位オスカー・ピアストリ32
7位ジョージ・ラッセル24
8位フェルナンド・アロンソ24
9位ルイス・ハミルトン10
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※日本GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング141
2位スクーデリア・フェラーリ120
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム69
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム34
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム33
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム4
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー0
10位BWTアルピーヌF1チーム0

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