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高速市街地コース、バクーで躍動したレッドブル・ホンダ。チームが望み続けた“助っ人ペレス”の存在

2021年6月15日

 2021年F1第6戦アゼルバイジャンGPの週末、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は2度の不運に見舞われた。


 まず予選Q3終盤。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)のクラッシュによる赤旗中断でアタック中止を余儀なくされ、フェラーリのシャルル・ルクレール、メルセデスのルイス・ハミルトンに次ぐ3番手に終わった。ルクレールを凌ぐペースで区間最速タイムを更新しており、ポールポジション獲得の可能性は充分にあった。


 そしてレースでは、首位を快走していた終盤46周目に突然、左リヤタイヤのバーストに襲われリタイア(18位完走扱い)。この時点で、4秒後方にいた2番手のセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が背後のハミルトンをしっかり抑えており優勝はほぼ間違いないところだった。


 最終的にペレスが移籍後初優勝を果たしたことで、ホンダにとっては1992年のモナコ、カナダGP以来となる2連勝を遂げることができた。しかし上述の2度の不運がなければ今回の2連勝はポール・トゥ・ウイン、1-2フィニッシュ、そして最速ラップ獲得という、レッドブル・ホンダがこれまで達成したことのない完全勝利になっていたはずだった。


……とグチってみたくなるほどに、今週末のレッドブル・ホンダの相対的な戦闘力は、圧倒的とまでは言わないまでもライバルたちの上をいっていた。モナコに引き続き、フェラーリ勢の一発の速さはレッドブルにとって脅威となった。しかし、彼らのレースペースが苦しいことは初日には明らかになってもいた。


 予選直前のFP3でバリアにぶつかり、ソフトタイヤでレースシミュレーションができなかったことを除けば、この週末のフェルスタッペンはほぼ満点の出来だった。それだけにリタイア、獲得ポイントゼロという結果には本人もやりきれないことだろう。ただし、同じゼロポイントのハミルトンと比べると、自らのミスが敗因だったハミルトンのほうが抱えた心理的ダメージは大きそうだ。

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP 1-2体制を築くマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP 1-2体制を築くマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

【F1第6戦無線レビュー(2)】
クラッシュしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の横を、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が通過


 ペレスの優勝は、身もふたもない言い方をするなら『脇役の優勝』だ。しかし、それこそがまさにレッドブル・ホンダがこの2年間望み続け、一度も叶えられずにいたものだった。


 ダニエル・リカルドがチームを去って以来、フェルスタッペンは多くの場合ひとりでメルセデスに対峙し続けた。そのあいだにチームメイトだったピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボンはときに光る走りを見せることはあったものの、フェルスタッペンの速さに肩を並べることはできなかった。とくに予選一発のパフォーマンス差が大きく、離れすぎたグリッドポジションではフェルスタッペンの援護射撃をするのは不可能だった。


 チームが助っ人のペレスに期待したのはまさにそこだったが、レッドブルのマシンが持つ特殊な挙動にはベテランのペレスもさすがに手こずった。それでも第2戦エミリア・ロマーニャGPでフロントロウ獲得、第3戦ポルトガルGPでチームメイトに並ぶ2列目グリッド獲得と、決勝だけではなく予選でも着実に結果を出してきた。


 今回のバクーでは、スタート後のポジションアップですぐにフェルスタッペンの背後につき、13周目にピットストップでハミルトンのオーバーカットに成功してからは、ホンダパワーユニットの進歩も相まって“フェルスタッペンのライバル”を抑え続けた。そして、リタイアしたフェルスタッペンに代わってチームに勝利をプレゼントした。


 それでも、決勝でのペレスのマシンは油圧系トラブルを抱え、リタイア寸前の薄氷を踏む思いの勝利だったし、リスタートのターン1でハミルトンが犯したミスに助けられたこともたしかだ。


 だが、それでも勝った事実を充分に評価すべきだろう。ひとりが戦列を去ってしまっても、もうひとりがいる。それを実践できるドライバーが、ようやくレッドブル・ホンダに戻ってきたということだ。このレースでは、単なる結果以上のインパクトをメルセデスに与えたはずだ。

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP レッドブル・ホンダ移籍後初優勝を飾ったセルジオ・ペレス
2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP レッドブル・ホンダ移籍後初優勝を飾ったセルジオ・ペレス

セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

auto sport No.1555
auto sport No.1555




(Kunio Shibata)




レース

9/10(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
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スプリント予選 結果 / レポート
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ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン226.5
2位ルイス・ハミルトン221.5
3位バルテリ・ボッタス141
4位ランド・ノリス132
5位セルジオ・ペレス118
6位シャルル・ルクレール104
7位カルロス・サインツJr.97.5
8位ダニエル・リカルド83
9位ピエール・ガスリー66
10位フェルナンド・アロンソ50

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム362.5
2位レッドブル・レーシング・ホンダ344.5
3位マクラーレンF1チーム215
4位スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ201.5
5位アルピーヌF1チーム95
6位スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ84
7位アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワン・チーム59
8位ウイリアムズ・レーシング22
9位アルファロメオ・レーシング・オーレン3
10位ウラルカリ・ハースF1チーム0

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2021年F1カレンダー
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第15戦ロシアGP 9/26
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第18戦アメリカGP 10/24
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