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F1王者ハミルトン、多数のペナルティから学習「二度と疑念を持たれる行動はしない」
2020年12月26日
7度のF1世界チャンピオンであるメルセデスのルイス・ハミルトンは、2020年に何度もスチュワードとの議論に敗れてペナルティを受けたが、2021年には審議対象になる行為を避けるつもりだと述べている。
グランプリドライバーとしての14年のキャリアのなかで、ハミルトンがスチュワードと争ったことは多くはなかったが、2020年シーズンには3戦においてペナルティの裁定を受けた。
2020年シーズン開幕戦オーストリアGPの予選では、イエローフラッグ中に十分減速しなかったとして、日曜日に3グリッド降格のペナルティを受けた。さらにアレクサンダー・アルボンと接触してオフィシャルから2度目のペナルティを科されたことで、表彰台を逃している。
第8戦イタリアGPでは、ハミルトンは10秒のストップ&ゴーペナルティを受けた。ケビン・マグヌッセンが停車させたハースの回収作業が行われ、セーフティカーが出動、ピットレーンクローズとなっているタイミングで、チームが彼を呼び戻してしまったためだ。
第10戦ロシアGPでは、ハミルトンは決勝前のスタート練習を2回誤った場所で行ったため、5秒のタイムペナルティふたつを科され、優勝の機会を逃した。
ハミルトンは、与えられたペナルティの一部に納得せず、自分が選手権において独走していることから、F1オフィシャルが「僕を止めようとしている」との考えを示したこともある。
95回のグランプリ優勝者としてシーズンを終えたハミルトンは、その発言は取り消したものの、自分が受けたペナルティのいくつかが不必要なものだったとの考えは変わっていないと語った。しかしその経験から、今後の行動の仕方について多くのことを学んだとも述べている。
「僕とFIAあるいはスチュワードとの間には、尊敬の念と理解が高まってきていると思う」とハミルトンは『RaceFans』に述べている。
「ただ、僕は今でもあのペナルティが必要だったと思っていない。でもそれが現実だし、ペナルティがどうあるべきかを考えるのは僕の仕事ではない」
「僕はそこから教訓を得た。今後、彼らは僕を捕らえて窮地に陥れることはできない。それは確かだ」
ハミルトンは、今後も限界を探ることをやめるつもりはないが、ペナルティを極力避けるよう努め、より慎重に行動すると語った。
「今後は極めて慎重に、入念に取り組んでいくつもりだ」とハミルトン。
「アスリートとしてだけでなく、ひとりの人間として、僕は常に限界を探り出そうとしている。常に、あと少しを探そうとしているんだ」
「限界を超えるか、その下に収まるかは紙一重の差だ。限界を超えてしまったのだとしてもかまわない。そこから学んだので、繰り返すことはない」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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