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レッドブル・ホンダF1密着:母国フランスGPの予選で不振にあえぐガスリー。決勝はソフトタイヤでのスタートも逆風に
2019年6月23日
ホンダの新しいパワーユニット(PU/エンジン)であるスペック3を投入した初めての予選は、レッドブル・ホンダにとって、期待していたとおりの結果にはならなかった。
厳しい戦いは、いきなりQ1から始まった。Q3でフェラーリやメルセデスと対抗するためには、2セットの新品ソフトタイヤを温存しておきたい。そのためにはQ1とQ2で使用するソフトはそれぞれ1セットずつ。しかし、1セット目のアタックでQ1を突破するために十分なタイムを刻むことができなかったピエール・ガスリーは、Q1から2セットのソフトタイヤを使わなければならなかった。
マックス・フェルスタッペンは結果的に1セットだけでQ1は突破したものの、14番手。不通過となった16番手のダニール・クビアト(トロロッソ)との差はわずかコンマ2秒だった。
Q2に入ると、レッドブルの2台は戦略が別れた。フェルスタッペンがミディアムタイヤでコースインしたのに対して、ガスリーはこの日、3セット目となる新品のソフトタイヤを履いて出て行った。
「フリー走行3回目は6番手でそこそこ競争力があった。でも、セッション後にいくつか変更したら、Q1で突然グリップ不足に悩まされた。このままではミディアムを履いてQ2は突破できないと判断して、ソフトで行くことにした」
その判断自体は間違いでなかったことは、ソフトタイヤに履き替えても、ガスリーのペースは想定していたものより上がらず、10番手だったことからもわかる。11番手のアレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)とはわずか100分の2秒差だった。
しかし、FP3から競争力を失っただけでなく、新品のソフトタイヤが1セットしか残っていないガスリーは、Q3までに新品のソフトタイヤを2セット残していた多くのライバル勢たちとは勝負にならず9番手に終わった。
「チームメイトのタイムを見れば、もっといい結果を出せたはずだから、9番手という予選順位はとてもがっかりだよ。しかも、僕はソフトでスタートし、僕より前からスタートする8人はみんなミディアムだから、レースは簡単にはいかないのもわかっている。でも、ここは母国グランプリだから、ファンのために最後まであきらめるつもりはない」(ガスリー)
■Q3最後のアタックでミスがあったマックス・フェルスタッペン
Q2をミディアムタイヤ1セットのみのアタックで6番手で通過したフェルスタッペンは、ガスリーとは異なり、Q3で新品のソフトタイヤを2セット使うことができた。しかし、最後のアタックをまとめることができなかった。
「最後のラップはクリーンではなかった。最後の数コーナーで何かが起きて、クルマの挙動がおかしくなった。レースに向けて、これから確認しなければならない」と言うフェルスタッペンは、4番手を確保したものの、マクラーレンの新人ランド・ノリスとわずか1000分の11秒差だった。
しかし、フェルスタッペンは、「セクター3でのミスがなければ、フェラーリにもっと近づけたし、マクラーレンとも0.3から0.4秒は離せたと思うから、レースはフェラーリと表彰台を賭けた戦いができるだろう」と前向きだ。
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、スペック3のここまでのパフォーマンスについて、次のように語った。
「金曜から土曜日にかけて、パワーユニットのセッティングをさらに煮詰めて、フリー走行3回目では予選モードでの走行も確認しました。今回投入した3台のスペック3のパワーユニットは、ここまで問題なくスムーズに機能しています。明日のレースでもきっちりと走り切りたいと思います」
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |