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レッドブル・ホンダ密着:「ポールを争う速さはなかった」ペース不足に悩まされた予選。路面状況が変化するなかタイムロスも

2021年10月10日

「最後のアタックのバックストレートで少しタイムを落としてしまったようだ。そこは調べなければならない」と予選後のインタビューで語ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターによれば、「路面コンディションが変化する予選のなかで、ドライバーの乗り方がどんどん変わったためではないかと思います」と語った。


 回生システムで充電したエネルギーをどこでどう使うかは、アクセルの全開率によって大きく変わる。この日の予選はウエットパッチが残りながらも、全車ドライタイヤでコースインし、その後もドライタイヤでアタックし続けたため、路面の改善が通常のドライコンディションよりも大きかった。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第16戦トルコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)


 ただし、それが今回レッドブル・ホンダがポールポジションを逃した主因ではないことは、フェルスタッペンが「でも、あれ(バックストレートでの失速)がなかったとしても、今日の僕たちにはポールを争える速さはなかった」と続けていることからもうかがえる。


 今回のF1第16戦トルコGPの予選が、レッドブル・ホンダにとっては「メルセデスに完敗」に終わったことは、フェルスタッペンが予選後の記者会見で珍しくこう弱音を吐いていることからもわかる。


 司会者から「スタートで先頭に立ったら、明日はメルセデスに勝てるペースがあると思いますか?」と尋ねられたフェルスタッペンは、こう答えたのである。


「ノー。でも、レースは何が起きるかわからないので、可能な限りついていくつもりだよ」


 つまり、予選でもそしてレースでも、イスタンブールではレッドブル・ホンダはメルセデスに純粋に対抗できるペースがないようだ。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第16戦トルコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)


 ただし、フェルスタッペンが言うように、レースでは何が起きるかわからない。とりわけ、このトルコGPではチャンピオンシップ争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)が、レギュレーションの規定外のパワーユニット交換を行い、予選で首位を獲得したものの、10グリッド降格して11番手からスタートする。それも日曜日のレース展開が簡単に読めない一因となっている。


 さらに昨年からグリップレベルが大きく改善した路面が与える影響も決して小さくないだろう。それを見越してか、ハミルトンはQ2をミディアムタイヤで突破していたが、Q3に進出した10人のドライバーのうち、ハミルトン以外の8人もQ2ではソフトではなくミディアムで自己ベストをマークしていた。


 メルセデスのトト・ウォルフ代表も「角田を除いて、ルイスの前にいる大勢のマシンがミディアムタイヤでスタートする。しかし、金曜日のロングランで、ここでは前のマシンに続いて走るのが難しいことがわかっているから、同じタイヤで彼らをオーバーテイクしていくのは大変だろう。戦略とピットストップ作業がより重要になってくる」と語っている。


 22戦で争われる2021年シーズンも、この第16戦トルコGPを含めてあと7戦。日曜日の決勝レースは、優勝を目指した戦いであると同時に、レッドブル・ホンダとフェルスタッペンにとっては、チャンピオンシップを考えて、後方から追い上げてくるハミルトンを見ながらの戦いとなる。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第16戦トルコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第16戦トルコGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第16戦トルコGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)



(Masahiro Owari)




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