最新記事
- フェラーリF1が新サイドポッド導入「難しい決...
- 【角田裕毅F1第8戦分析】ブレーキトラブルの...
- F1スペインGP FP2:初日トップはフェルスタッ...
- 【タイム結果】2023年F1第8戦スペインGPフリ...
- 【タイム結果】2023年F1第8戦スペインGPフリ...
- F1スペインGP FP1:レッドブルが1-2、アルフ...
- 【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第6回】“...
- F1第8戦木曜会見:モナコでは噛み合わなかっ...
- ピレリF1、イギリスGPでの新仕様タイヤ導入を...
- 【全ドライバー独自採点/F1第7戦】モナコが...
- 【F1第7戦無線レビュー】「これだよ、僕が言...
- グランプリのうわさ話:改善が進まないモンツ...
F1技術解説:最終年のホンダが満を持して投入した新型エナジーストア
2021年10月5日
2021年F1第15戦ロシアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点について解説する。今回は、ロシアGP直前にホンダが改良について明らかにしたパワーユニット(PU)のエナジーストアを取り上げる。
────────────────────────────────
ロシアGPを前に、ホンダは、ベルギーGPでのマックス・フェルスタッペンを皮切りに、新たなエナジーストアシステムを順次投入していることを明らかにした。より軽量で、高効率化に成功した新エナジーストアの開発、実用化に、ホンダは数年を要したという。
「今までもアップデートはしていましたが、コア技術は2015年から同じでした」と、田辺豊治テクニカルディレクターは語る。
「この分野の知見がパワーユニット開発部門には十分になく、かなり手こずりました。そのため市販車のバッテリー開発部門の協力も得て、今回投入に漕ぎ着けました」
当初、2022年投入を目指して開発を続けてきたホンダ技術陣だったが、今季いっぱいでF1活動を終了することもあって、1年前倒しするべくさらなる努力を重ねてきた。高効率化によって、ライバルとの差をさらに詰め、軽量化は車体側のパフォーマンス向上にも貢献しているとのことだ。
エナジーストアの基本的な役割は、MGU-K(運動エネルギー回生システム)とMGU-H(熱エネルギー回生システム)が生み出した電気エネルギーを蓄えることだ。ここで改めてバッテリーとエネルギー回生システムの役割について、簡単におさらいしてみよう。
技術規約附則3のパワーユニットエネルギーフロー図にあるように、バッテリーからMGU-Kには1周あたり最大4MJの電気エネルギーを送ることができる(120kWの最大出力の場合、約33秒間持続する電気エネルギーとなる)。ただしバッテリーがMGU-Kから受け取れる回生エネルギーは、1周あたり最大2MJとなっている。
一方、MGU-Hは回生、出力の双方向で無制限、かつバッテリーを介さずにMGU-Kに回生エネルギーを送ることができる。このふたつの回生システムを巧みに組み合わせて、サーキット特性に最も合った電気エネルギーを使うのが、いわゆるエネルギーマネージメントというわけだ。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース

1位 | マックス・フェルスタッペン | 144 |
2位 | セルジオ・ペレス | 105 |
3位 | フェルナンド・アロンソ | 93 |
4位 | ルイス・ハミルトン | 69 |
5位 | ジョージ・ラッセル | 50 |
6位 | カルロス・サインツ | 48 |
7位 | シャルル・ルクレール | 42 |
8位 | ランス・ストロール | 27 |
9位 | エステバン・オコン | 21 |
10位 | ピエール・ガスリー | 14 |

1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 249 |
2位 | アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム | 120 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 119 |
4位 | スクーデリア・フェラーリ | 90 |
5位 | BWTアルピーヌF1チーム | 35 |
6位 | マクラーレンF1チーム | 17 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 8 |
8位 | アルファロメオF1チーム・ステーク | 6 |
9位 | スクーデリア・アルファタウリ | 2 |
10位 | ウイリアムズ・レーシング | 1 |

