F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

開催時期が変わり、昨年以上の高温が予想されるF1アゼルバイジャンGP。ピレリは旧市街区間での路面温度の変化を懸念

2024年9月13日

 F1にタイヤを供給するピレリは、今週末の2024年F1第17戦アゼルバイジャンGPについて、気温の高い9月にレースが開催されることで旧市街区間や長いストレートの開始点の路面温度が大きく上がることを懸念している。


 バクーのストリートサーキットは、ドライバー、チーム、そしてタイヤにとっても特に厳しい課題だ。なぜなら、2km近くを全開で走るセクションを含むいくつかのロングストレートと、多数の直角コーナーが組み合わさっているので、すべてのセクションで完璧なセットアップを実現するのは不可能だからだ。


 ピレリはこのユニークなストリートサーキットで、それなりのトラブルを経験してきた。2021年にはマックス・フェルスタッペンとランス・ストロールのふたりが、コースの縁石を激しく乗り越えたためにタイヤウォールの構造に破損が生じ、メインストレートで左リヤタイヤがパンクしてリタイアを余儀なくされている。

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がタイヤトラブルでクラッシュ
2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がタイヤトラブルでクラッシュ

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP ランス・ストロール(アストンマーティン)のタイヤがパンク
2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP ランス・ストロール(アストンマーティン)のタイヤがパンク


 この場合にピレリがとる通常の手順は、タイヤの空気圧をさらに高めることだ。アゼルバイジャンにはタイヤラインアップのなかで最もソフト寄りの3つのコンパウンドであるC3、C4、C5が持ち込まれ、今週末に許可される最低タイヤ空気圧はフロントタイヤが26.5psi、リヤタイヤが25.5psiとなっている。たとえばモナコと比較すると前後ともに6.5psiの増加となり、ピレリは構造の損傷を避けるために、タイヤカーカスからのいかなる横方向の動きも止めたいと考えていることが分かる。


 ピレリはプレビューのなかで、「サーキットは2016年からほとんど変わっておらず、20カ所のコーナーがある」と述べた。


「最初の7カ所など一部のコーナーは実質的に直角のカーブだが、旧市街を通る他のコーナーは非常に低速だ。そして一部は全開で走行する。そこはスタート/フィニッシュラインへ抜ける2kmのストレートとして扱われるトラックセクションの一部だからだ。コース幅は多様で、ターン8ではわずか7mだが、メインストレートでは3台が並んで走れるほどの幅がある」


「サーキットは通常、都市交通に開放されているため、パフォーマンスを評価する際にはトラックの変化が重要な要素となるが、天候も影響を及ぼす可能性がある。通常9月はかなり暑く、レースが4月に行われていたときよりも気温が確実に高くなる」


 ピレリとチームにとって非常に懸念されるのは、「特に旧市街を通る区間では、どの部分が日光に当たっているか、または周囲の建物の影になっているかによって、路面温度が大きく変化する可能性がある」ということだ。メインストレートは、ターン2と3の間のバックストレートと同様に、最も太陽光にさらされるため、両方のストレートの開始地点でタイヤが最高温度に達する。そのため、ターン18とターン1および2の出口の縁石を避けることが、タイヤウォールに構造的な損傷を与えないようにするための最も安全な方法だ。ただしこれは言うのは簡単だが、ストリートサーキットでマシンの絶対的な最大性能を引き出そうとしているときにやるのは難しいことだ。

セルジオ・ペレス(レッドブル)
2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP セルジオ・ペレス(レッドブル)



(GrandPrix.com)


レース

12/6(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
12/7(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
12/8(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※カタールGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン429
2位ランド・ノリス349
3位シャルル・ルクレール341
4位オスカー・ピアストリ291
5位カルロス・サインツ272
6位ジョージ・ラッセル235
7位ルイス・ハミルトン211
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ68
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※カタールGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム640
2位スクーデリア・フェラーリ619
3位オラクル・レッドブル・レーシング581
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム446
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム92
6位BWTアルピーヌF1チーム59
7位マネーグラム・ハースF1チーム54
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー4

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd19 アメリカ&Rd20 メキシコ&Rd21 ブラジルGP号